まさかの実写化
ぬ~べ~の世界観
この作品を実写化するのはまずないだろうと思ってたんですけどね。どうやっても再現するのは難しいと思ってたので、まさかの実写化に驚きました。設定は高校になってたんですけど、原作のキャラクターをそのまま高校生にした感じだったので、微妙にそこが違うだけでほとんど原作通りのキャラクターが出てましたね。ぬ~べ~の世界観がすごくよく再現されていたと思います。キャスティングも原作のキャラのイメージに合っていたと思います。特に時空さんなんかほとんど原作と同じだったと思います。見た目がそっくりでしたもん。あとはゆきめも知英ちゃんがぴったりだったと思います。でも原作は小学生だったから素直にぬ~べ~の言うことを聞いてたけど、高校生ともなるとそうはいかないものですね。なんせ反抗する子が多いこと(笑)でもみんな悪い子ではないですからね。設定は高校になっていたけど、原作と変わらないぬ~べ~と郷子たちの関係性がいいなと思いましたね。それにしてもまことくんが原作と違ってえらくイケメンに成長してたのに驚きました。あのおかっぱ頭だった頃のまことくんがちょっと懐かしくて恋しくなりますね(笑)
あの鬼の手が忠実に再現されている
ぬ~べ~といえば左の鬼の手が肝ですからね。ドラマでどれだけの完成度で来るのかと思ったら結構なハイクオリティな出来だったと思います。すごくリアルでまるで本当に左手が鬼の手になっているのかと思うくらい自然な特殊メイクだったなって思いました。美術さんたちの努力のたまものですね。あれだけのクオリティが出せたらもう何でもできそうですけどね。でも手は忠実に再現されてましたけど、さすがにぬ~べ~のチャームポイントともいえる眉毛は再現できなかったんですね。まぁ、あれを再現するとなると違和感たっぷりになっちゃうと思うんですよね。だからそこは再現しなくて正解だったと思います。
覇鬼があの人って・・・(笑)
坂上さんが俳優としてドラマに出るのってそうそう見たことなかったので、それだけでも新鮮だったんですけどまさか特殊メイクをして鬼の役として出てくるなんて想像もしてませんでしたよ。結構がっつりな特殊メイクだったけどほとんど坂上さん要素が残っていたので、威圧感とかもさほど感じませんでしたね。それも坂上さん本人の色が濃く出ていたなと思ったのは何せ毒舌(笑)ものすごい毒舌っぷりで覇鬼ってもう少し怖いキャラクターだったはずなのにちょっと憎めないというかいい人っぽい感じになってた気がします。あんなにしゃべるキャラじゃなかったはずなんですけどね。ちょっとコメディ感を出すための演出だったんでしょうか。だとしたらこれはこれでありだなと思いました。優香さん演じる美奈子先生との掛け合いも面白かったですしね。美奈子先生も鬼相手になかなか勇敢というか、たまに抜けている所もまた可愛いなと思いましたね。100%ぬ~べ~の味方をするっていうわけでもなく、なんていうかマイペースっていうんですかね。ぬ~べ~も覇鬼も彼女のペースに飲まれてたりもしてましたから、ある意味一番最強なのは美奈子先生なのかもしれませんね。それに原作ではちょっとエッチな感じで左手の中にいましたけど、さすがにそれは再現しませんでしたね。したらとんでもないクレームきちゃうから当然ですよね。
原作とはちょっと違うキャラ設定
ほとんど原作通りのキャラクターではあっても設定がちょっと違いましたね。玉藻って確かお医者さんだったはずなんですけど、今回は家庭科の先生になってましたからね。速水もこみちさんが料理が得意っていうのを逆手にとっての演出だったと思うんですけど、そこがまず違うところと律子先生も科学の先生になってたし、非科学的なことを信じていないっていうのはちょっと原作とは違うところだと思います。幽霊とか妖怪とかが苦手だったのは間違いないですけど、そんなに真面目な感じではなかったと思うんですよね。他にもいろいろと違うキャラがいましたけどそこまでがっつり違うっていうわけでもないからそこまで違和感なく見れるんですよね。これが原作と全く違うってなってたらきっと見てなかったと思います。悪い変更じゃなくてドラマとして成立させつつ起用したキャストの特徴も盛り込みつつの面白いキャラ設定だったと思います。私の中で一番は絶鬼が一番ドストライクでしたね。ジャニーズ系だからってほんとにジャニーズを起用してくるとは思いませんでしたよ(笑)しかも山田涼介くんですからね。絶鬼の雰囲気に合っているというか、もはや彼は絶鬼を演じるために生まれてきたようなものなんじゃないでしょうか。鬼の姿になった山田君もカッコいいなと思いましたね。まぁ、イケメンは何をしてもイケメンってことなんでしょうね(笑)
ぬ~べ~とゆきめのお約束のやり取り
なんていうか原作以上にぬ~べ~へのアタックが積極的だった気がします。それに呼び方も「ダーリン」になってましたしね。それに全然ぬ~べ~のことを氷漬けとかにもしてませんでしたしね。なんていうかほとんど人間と大して変わらない感じになってた気がするんですよね。ゆきめってもうちょっと強い子だと思ってたんですけど、ドラマの中のゆきめはか弱い女の子って感じになってましたね。それでもぬ~べ~にくっついて愛情表現をするっていうのは変わらないんですね。なんていうかこの2人のやり取りってほんと微笑ましいというか。なんていうかドラマの中では律子先生とくっつくフラグがありましたけど、やっぱりぬ~べ~はゆきめじゃないとだめですよ。まぁ、ドラマの中でもくっつきそうな感じではあったけど、どうせならもう少し発展させてくれてもよかったのになーなんてほんのり思ったりしました。妖怪と人間の恋なんてうまくいきっこないとは思いますけど、この2人はそんなこと関係ないと思うんですよ。なんてったって恋の力はすごいですからね。それにゆきめが出す料理が全部冷たくても文句を言いながらでもちゃんと食べる辺りに優しさを感じますよね。もうすでにこの時点でぬ~べ~の中でゆきめの存在が特別だって言っているようなものだと思うんですよ。律子先生の前でのぬ~べ~は本当の自分を出せていないと思うんですよね。なんていうかよく見せようと必死になっているというか。でもゆきめの前では取り繕うとかそういうことはせずにありのままの自分で接してますからね。それは原作でもドラマでも変わらなかったので、すごく分かりやすいなと思いました。それになんといっても知英ちゃんがかわいい。ゆきめのあの着物姿が見事に似合っているというか。「まぁまぁまぁ」っていう口癖も知英ちゃんが言うと可愛いっていうか。どんなことがあってもこの一言でその場の空気が和みそうな感じがしていいなと思いましたね。私的に物足りないなと思ったのは律子先生とゆきめの直接対決的なのが見れなかったことですかね。それがあればもっと物語に盛り上がりが出たんじゃないかなーって思いました。全くなかったわけではなかったですけど、ちょっと物足りなさを感じたとしたらそこですね。でも全体的にそんなに悪い作品ではなかったと思います。恋愛よりも青春っていうか友情?をメインにしたドラマだっていうのがよくわかる作品に仕上がっていたと思います。
ただやっぱりぬ~べ~とゆきめがくっつくところまではいってほしかったですね。
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