新しい戦隊もの
いちごの純粋さ
何といってもいちごの純粋さというか健気さというか、青山君一筋な感じがとっても好感が持てましたね。でもそれだけじゃなくて想いの強さもなかなかだったと思います。中学生とは思えないくらいしっかりとしたっていうか、とにかく一途だなって思いましたね。というかこの作品自体が中学生よりも大人びて描かれている気がします。年相応というよりはちょっと気持ち精神年齢が高く設定されているなっていう印象がありましたね。もうとにかくいちごの青山君への気持ちがぶれることがなかったっていうのがすごいなと思いました。それに努力もちゃんとしてましたからね。ただ片想いしているだけじゃなかったっていうのもなかなかポイント高いですね。それにミュウミュウになってからも彼を守りたいっていう気持ちで戦っていたっていうのも想いの強さを感じるところでした。あとは猫になった時がほんと可愛かった!いちごにとっては大変なんでしょうけど、ものすごく可愛かったですね。猫好きにはたまらない設定ですよ。でもイリオモテヤマネコのDNAなのに普通の子猫になってたのはちょっと不思議でした(笑)そこはヤマネコ感を出した方がよりリアルだったんじゃないかなーなんて思ったんですけど、きっとそこでオブラートに可愛さを求めたんでしょうね。少女漫画だからっていうのもあるのかなと思いました。でもアルトと並んだ時の可愛さと言ったらなかったですね。東京ミュウミュウのマスコット的な存在と言ってもいいくらいの可愛さだったと思います。でもほかの子たちに怒らなかったのはちょっと不思議ですね。同じ条件のはずなのに。やはりそこが主人公だからっていうことになるんでしょうね。
青山くんがちょっとぶっ飛んでる
ただのイケメンな好青年じゃなかったですね。というか何を考えているのかわからない謎なキャラっていう感じがありました。最初の方はただのいちごの想い人だと思ったんですけど、途中からのわちゃわちゃ感には驚きました。セーラームーンでいうまもちゃん的な感じですね。でも姿が全然違うから最初は私も誰だこの人は?新キャラか?って思いました。性格もあの柔らかい青山くんとは違ってクールというかなんというか。あそこまで見た目変わっちゃうと誰も青山くんだなんて思いませんよ。私はてっきり白金かと思ってたんですけどね。金髪だし、性格もどことなーく似ている感じだったし。何よりいちごたちをサポートしてましたからね。いざという時に助けられる力を秘めているものだと思ってました。だから青山くんと知った時の衝撃はなおのこと大きかったです。っていうか守りたいっていう気持ちだけで変身できちゃうなんてどんだけだよ!って突っ込みたくなりました。でも青山くんもそれだけいちごのことが好きだっていうことなんですよね。中学生にしてこの感じ。お互いにもうすでに運命の人に出会っちゃったみたいな?羨ましいったらないですね。私の中でいいなと思ったのはいちご一筋っていうところですね。他の女子には目もくれないって最高じゃないですか。ましてや自分のことよりもいちごのことを、なんてもはや理想の王子様像そのものですよ!こんな人に巡り合えたいちごは幸せ者ですね。そして味方かと思ったらまさかのラスボスっていうのにも驚きましたけどね。好きな人が敵なんてこんな耐えられない話ないですよね。好きなのに倒さなきゃいけないなんて中学生になんて酷なことをさせるんだって思いましたね。もはや少女漫画としてやっていいのかってすら思っちゃいました。まぁ、結果的にはハッピーエンドで終わりますけどね?その過程が中々えぐいなと思いましたね。
マニアックな動物たち
絶滅危惧種だからっていうのもあるんでしょうけど、初めて聞く動物が多かったですね。特にスナメリっていう動物は聞いたことすらなかったのでそんな動物がいるんだとちょっと勉強になりました。あと個人的に可愛いなと思ったのはゴールデンライオンタマリンですね。名前からしたらライオンかと思ったらまさかのサル(笑)でもタマリンっていう響きが可愛くてたまりませんでした。変身しているプリンちゃんも可愛かったし、DNAをDHAと勘違いしていた辺りも小学生っぽくてものすごく可愛らしかったですね。私がこの中で知っていたのはイリオモテヤマネコとハイイロオオカミくらいでしたね。後の子たちのはほんとに聞いたことなくてこれをきっかけに絶滅危惧種の動物に興味がわきました。少女漫画なのに環境とかにも触れていて内容はちょっと重いかなっていうところもありますけど、子どもに環境の大切さを伝えるためには分かりやすい教材にもなるなと思いましたね。私も当時中学生くらいだったので、これを読んで環境について考えたりもしてました。きっと大人になった今読むとまた違った感じ方をするんだろうなってほんのり思います。ただの少女漫画では終わらないっていうのはこの漫画の最大の魅力だと思うんですよね。
何となく三角関係
多分私の間違いじゃなければ白金はいちごのことが好きだったんじゃないかと思うんです。だってそうじゃなければ子猫になったいちごを元に戻そうなんてしないと思いますし、猫になっていちごたちを助けるなんてこともしないと思います。しかも自分が白金だってことを隠してまでするなんて。普通はもうその場で自分の正体を明かしてしまえばいいのにそれをしない辺りがなかなかにおうなと思いましたね。いちごも若干白金に揺れたような気もしないでもないんですよね。いやでもいちごはやっぱり青山くんが一番なんですよ。ただここで忘れちゃいけないのはれたすの存在ですよ!あの子はもう白金のこと好きなの確定だと思いますよ。漫画では気になっているくらいの描写でその後は描かれてませんでしたけど、あれは惚れましたね。まー分からないでもないですよ。白金もなんだかんだ優しいですからね。いちごに対してはちょっときついっていう場面もありましたけど。基本紳士的っていうか、外国で育ったっていうのがあるからなんでしょうね。この2人の関係についてもう少し描いてくれてもよかったかなーと思いますね。人づきあいが苦手なれたすが恋心を抱くなんてもうその後の展開が気になってしょうがないですよ。ミュウミュウになってかられたすも少しそれを克服していたような感じがありましたしね。私的にこの2人は結ばれてほしいなって思うんですよ。というか個人的にれたすがいい子すぎて私がほしいくらいですよ(笑)いちごと出会ってからのれたすの変化は著しいものがあると思うんです。何といってもあの控えめな性格が好感度アップですよ。誰よりも周りのことを考えている優しい子ですからね。白金と一緒に幸せになってほしいなっていう希望があります。ただ白金はいちごのことを忘れられないでしょうね。あんなに元気はつらつとしていてどんな時も前向きな子と出会っちゃったらそうそうほかの人を好きになるなんて難しいと思います。ましてや白金みたいなタイプは一度好きになったら諦められないタイプだと思うので余計ですね。れたすもなかなかの強敵を好きになったと思いますよ。
今までいろんな少女漫画を読んできましたけど、ここまで三角関係がぼやっとしている作品はなかったと思います。恋愛についての描写よりもメッセージ性を重視したっていう感じですかね。セーラームーンとはまた違った戦隊ものだと思います。
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