ロボット好きも冒険好きも大好きになるこの復讐劇。 - ガン×ソード GUN×SWORDの感想

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ガン×ソード GUN×SWORD

5.005.00
映像
5.00
ストーリー
4.50
キャラクター
4.75
声優
5.00
音楽
4.50
感想数
2
観た人
3

ロボット好きも冒険好きも大好きになるこの復讐劇。

5.05.0
映像
5.0
ストーリー
4.0
キャラクター
4.5
声優
5.0
音楽
4.0

目次

主人公らしくない主人公バンの復讐劇の結末はいかに

このアニメの主題は恋人を“かぎ爪の男”に殺された男、主人公バンの復讐と少女ウェンディの出会いから大きく始まる。機動戦士ガンダムシリーズのようなロボットと人の主軸というよりバンの愛機であるダンを交えての、あくまでも復讐劇が主体となっているところがロボット好きな人にもはたまたシナリオやストーリーを重視したい人にもいい作品だと思うし、すごくおもしろく愉快な復讐劇といいたい。

主人公というと華々しい、勇猛果敢など人を魅了する何かを持っていることがあるが、バンにいたってはしいて言うならダンを乗りこなす点が目立つ。腕は確かに立つが、どこかやる気のない感じや味覚音痴などユーモラスあふれるところが復讐劇とはあいまみえないようで、でもなんだかんだマッチしているというみていてなぜか楽しく、胸動かされる復讐劇というところが魅力的に感じる。また、愛機ダンに乗る際の「ウェイクアップ ダン」の掛け声がなんともかっこいい。あの基本やる気がなく腹を空かせているバンが帽子をかぶりなおしてダンを呼ぶ姿はメリハリがついていてすごくいいと思う。また、トレードマークのタキシード姿もにあっており、タキシード姿でロボットを乗り回すという特徴的な戦闘スタイルも面白かった。

復讐の相手にも理由や考え、思想、慕い集まる人々がいる。

復讐に燃えるとなると、主人公のほかに重要なのが復讐する相手。これもまたおもしろいのがなんとも一見温厚な男性がバンの復讐相手であり、バンの恋人を殺した“かぎ爪の男”だ。かぎ爪の男が極悪非道の殺人鬼といったらなんとも納得いくのだが、かぎ爪の男にも思想や願い、思いといういわばしっかりとした考えがあり、人を傷つけたり殺したりしてしまうと「すみません、すみません」となんとも申し訳なくあやまり、ひどいときには泣き出してしまうのだ。そんな彼を慕い、思いやり、集まる人々もいる。各々の考えとそしてその思想のもとに集まる人のなかに悲しい因果か少女ウェンディが探していた行方不明の兄の姿もあった。

復讐に燃えるバンと兄にたどり着くウェンディの結末、そしてかぎ爪の男の思想と願いの結末がなんとも心にくる。

主人公バンと少女ウェンディを取り巻く個性豊かなキャラクター

かぎ爪の男とウェンディの兄をさがして旅をする中で二人は様々な個性豊かなキャラクターと様々な事情を抱えた人や村、町と出会う。そのなかでバンやウェンディの考え方や感じ方など人として、そして自分自身が各々考え抱えている目標や目的についての考えを改めさせられる。

バンは復讐。ウェンディは行方不明だった兄をみつけてはたしてこれから自分はどう動くのか。かぎ爪の男との決着の仕方はどうするのか、兄のとった選択肢をウェンディはどう受け止め、自分自身の答えを出すのか。二人以外にも出会った仲間たちの抱える思いや願いの結末も胸が熱くなるような展開だった。

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