タイトルからしたら・・・
いい意味でタイトルに騙された
最初、アニメのタイトルを見た時はBLかと思いました。キャラクターも男の人がいっぱい出てくるし。でもいざ見るとそんなこと全然ないんですよね。むしろ考えようによっては逆ハーレムアニメと言えると思います。まさかゲームで結婚相手を決めるなんて話だとはタイトルからじゃとてもじゃないけど思えませんよ。でもBLアニメだと思って興味本位で見始めたのは正解だったのかもしれません。一話目からもうすでに物語の世界に引きつけられてましたもん(笑)タイトルって大事ですね。想像できないようなタイトルだとなおのこと興味をそそられるというかなんというか。大抵そういうアニメって予想だにしない面白さを放ってくるんですよね。
キャラたちが美しい
このアニメに出てくるキャラクターたちはみんなとにかく美しい。画のタッチが大人っぽいっていうか今まで見てたアニメとはまた違った雰囲気のアニメだったので、キャラクターたちもすごく新鮮な感じがしました。かわいい系というかこれは間違いなくきれい系ですね。主人公の花鹿がすでにきれい系ですもん。しゃべり方とか中身もちょっと男勝りかなって感じですけど、ちゃんと女の子っていうか大人の女性とすら思っちゃうほど大人っぽくて、考え方もしっかりしてて超大人って感じの子ですね。
他の男性キャラも基本きれい系でまとめられてると思います。なんせ声優さんもそういうキャラに定評のある人たちですからね。特に小野さんが声を当てたユージィンなんてドンピシャの美しさを持ったキャラクターでしたもん。ひと際美しさを放ってるキャラですよ。中の人が小野さんだからその相乗効果もあってほんと目の保養でしたね(笑)
基本的に日本じゃなくて海外の人の設定だからなんですかね。やっぱり日本とは違って鼻筋とかも通っている人が多いっていうイメージがそのまま投影されていた気がします。日本人にはない美しさみたいなものを感じさせられるキャラ達でした。
話の設定が斬新
なんせ一話目からゲームをするっていうのが斬新。しかも中身が婿探しって・・・それはゲームにしちゃあかんやつでしょ!って突っ込んじゃうところでした(笑)だってそうじゃないですか。いくら何でも将来の旦那さんをゲーム感覚で見つけるだなんてそんなの考えられませんよ。まあ、それには意図があるんでしょうけど、14歳の女の子に課していいゲームではないと思うんですけどね。せめてもう少し大人になってからでも遅くはなかったと思うんですけど。後は出会い方!おのずと出会えるように仕向けられてたにしても毎回あんな出会い方してたらどのキャラのことも好きになっちゃって目移りしちゃいますよ。というかほんとお金持ちってすごいなと思うのは世界の色んなとこにすっと行けちゃうことですよね。フランス、東南アジア、アメリカetc・・・ってもはや世界一周旅行にでも行っている気分になりますよ(笑)
というかそもそも花鹿の生い立ちもなかなか衝撃でしたけどね。まさかの国の王位継承権一位とか驚きでしたよ。そうじゃなくてもカリブの島で隔離されてたっていうことに切なさ感じてたのに。小さいときからそんなとこに置いて行かれるなんてちょっと悲しいですよね。花鹿はそれをものともせずあんな風に強くたくましく育ったけど、普通じゃもっとぐれたりしてもおかしくないと思いますよ。そういうところから考えても花鹿の人間性の高さがうかがえますよね。なんというか細かいことは気にしないというかおおらかというか、目の前の状況を正しく把握して受け入れて順応していくっていう能力に長けているというか。お父さんの教育方針はあながち間違ってなかったのかもしれないですね。ちょっと常識からはかけ離れてるかもしれないけど(汗)
花鹿の魅力が半端ない
何といっても誰よりも花鹿の性格がイケメンですよね。というかさばさばしているって言った方が正しいのかな?あんまりうじうじ考えている所がなかった気がします。思い立ったらすぐ行動っていう感じで危なっかしいところもあるけど、そこは立人がうまくフォローしてくれるから花鹿も自分の思ったようにのびのびできているんだと思います。というかとにかく自由ですよね。すがすがしいほどに自由人(笑)カリブで育つと人ってこんなに自由な人間になるんだと思うと行きたくなりました。
花鹿のやった行動で一番好きなのはユージインのとこですね。自分のことで悩んでた彼を救ったあのシーン。今でも鮮明に覚えてますよ。あれはほんと彼にとって救世主以外の何者でもないでしょうね。そりゃ花鹿に惚れるわけだ。あんな事されたら誰でも惚れますよ。普通じゃ考えつかないようなことを普通にやってのけちゃう花鹿のすごさは言葉じゃ説明できないものがありますね。
でも今まで見てきたアニメの中でこんなに魅力的な主人公はいなかったと思います。設定自体がそうそう出会ったことのないものだからというのもあるのかもしれませんが、とにかく今までの中で花鹿は特別印象に残ったキャラクターです。
立人の気持ちを考えると・・・
見てたらもうまるわかりなんですけどね。立人が花鹿を好きなことなんて。だってずっと一緒に育ってきて花鹿のそばにいたのに好きにならないわけないですからね。でもそれを素直に言葉にできないのが悩みどころです。自分の家のこともあるから余計なんだろうけど、だからって好きな子が別の男の人と結婚する、ましてやその相手をゲームで見つけるその行く末を見守れってなかなか酷なことを頼みますよね。きっと花鹿のお父さんは立人の気持ちに気付いてるんでしょうね。だからあえてそういう役回りをさせて立人の気持ちを試しているんじゃないでしょうか。なんせ花鹿パパなかなか曲者ですからね。
アニメでは結局のところまで描かれませんでしたが、何となく花鹿は立人のことを意識している気がします。それはずっと育ってきた幼馴染としてではなく、一人の男の人として意識しているんじゃないかなって。いろんな婿候補と出会ってそれぞれに惹かれてはいたけど、きっと一番そばにいてこれからも当たり前にいてくれる存在の立人と心のどこかで比べているのかもしれません。どの男性も決定打にかけるのはそこがネックだからなんじゃないでしょうか。きっと立人も花鹿のその気持ちには気づくはずです。なんせずっとそばで花鹿だけを見てきたわけですから。そして立人も自分の気持ちをはっきりさせる時が来るんだと思います。この話の結末が最後まで分からずじまいなのがもやっとするところではありますが、おおよその終わりは見えた気がします。きっと花鹿は婿候補の誰も選ばないんじゃないでしょうか。そしてそれは花鹿パパも想定していて、花鹿に大切な人をみつけてほしいと心から思ってのゲームの提案だったんじゃないかと私は信じたいです。花鹿の出征についてもあまり触れられなかったけど、どこかのタイミングでまたアニメが放送されるとなったら間違いなく見たいです。とにかく続きが気になってしょうがありません。なにより画面の中で動く花鹿たちにまた会いたいですからね。
原作を見ればわかるのかもしれませんが、それはしないで続編が放送されるのを待ちたいと思います。
実際に画面の中で生きているキャラたちを見ながらの方が感動もひとしおでしょうからね。あえてこの気持ちをずっと持っていたいと思います。
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