仕事に恋に欲張りな33歳、羨ましい。 - 曲がり角の彼女の感想

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曲がり角の彼女

4.504.50
映像
4.00
脚本
4.50
キャスト
4.00
音楽
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演出
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感想数
1
観た人
3

仕事に恋に欲張りな33歳、羨ましい。

4.54.5
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
4.5

目次

稲森いずみさんに憧れました

キャリアウーマンを夢見た学生時代。いいえ、キャリアウーマンではなくても、早く社会人になって毎日働いてお金を稼いで、貧乏な暮らしからおさらばしたいと強く願っていた時に確かこの作品を観た記憶があります。特に極貧というわけでもなく、平凡に暮らす高校生か大学生でしたが、当時時給740円で働いていたアルバイトの効率の悪さと、授業が面白くもなんともなく毎日時間を過ごしてしまう刺激のなさが、一か月自分で稼いだお金で自活できるだけのお金がほしいと思わせた原因かと思います。働くことが毎日うんざりすることもきっとあると思いますが、この作品で主人公の大島千春を演じる稲森いずみさんが楽しそうに働くんですね。その姿を見て、やりがいのある仕事を持てばこんな風に出世してお金を稼いで、恋もしてしかも副社長と婚約までできちゃうなんて夢みたい!と単純な思考で妄想を膨らませていました。稲森いずみさん最近ではお見掛けしませんが、当時は結構主演ドラマに出演されていて、どれも追いかけていたように思いますが、このドラマが一番印象に残っています。スタイルもよく、さっぱりした性格で男に媚びないで自立していて、ちょっと不倫とかしていけないこともちゃっかりやっちゃって、でも厭らしさが出ずにいられるなんて本当に見かけとか話し方って人の印象を決めるなあと、ドラマの役でしか稲森さんを拝見しませんでしたが、気持ちのいいカッコいい女性のイメージがまだ私の中に残っています。今でも「曲がり角の彼女」の大島千春は私の憧れです。

要潤さんの若造感がたまらない!

髪型から態度から本当に初々しさと言いますか、年の若さを感じさせる要潤さん演じる副社長甲本さんはいろいろずるいなあと思いました。寛容的な女性じゃないと手に負えなさそうな俺様系男子かと思えば、ちょこっと自分が悪いなあと思えばしゅんとしおらしくなり、素直にごめんなさいが言える年下ならではの可愛らしさをちゃんと兼ね備えていて、こりゃ大島さんもころっと好きになっちゃいますよね。小学生の男子のようなやきもちの妬き方で、感情を隠そうにも隠せない不器用さがまた年上の女性からしてみれば魅力になってしまうんでしょうね。年下のなつみに対する態度は本当にビジネス以外の何物でもなく、興味のない人に対してはだいぶドライな人物なんでしょうが、しかし、大島さんのことを理解し徐々に好意が大きくなると、とても人間的にやわらかくなっていく様子がわかります。こういったまだまだ二十代だからこそできる変化も年上からしたらうれしいんですよね。たまらないわけですよ、好きな人の変化は。初回、大島さんを主任から外し、仕事をなつみに任せる素振りは私もテレビの前でなんて陰険で嫌な奴なんだろうと腹を立てていました。しかし、それも父親である社長に自分を早く認めてもらいたいという焦りからで、そういう人の上に立つ人間としての未熟さも年代の流行を感じさせる襟足の長い髪型も、不器用なんだなあと思わせる魅力を大島さんに引き出してもらったからこそ寛大な心で観れるなあと思いました。こうして大島色に染まっていく甲本さんがたまらんです。

恋愛コメディだけではない見どころ

エッセイストの杏子はホテルのスイートルームを自宅にしている一般常識では考えられない生活をしています。その杏子の一人息子エリックは当然学校のクラスメイトとはまったく違う家庭環境で育っているわけですが、とにかくしっかりしていて、わがままも言わず、むしろ母親のわがままを咎める一面も見せるスーパー小学生です。椿ちゃんに恋するところもおませさんで可愛らしい男の子なんですが、父親は一緒に住んでおらず、入れ代わり立ち代わりで変わる母親の恋人、売れっ子エッセイストである杏子の仕事の多忙さなど、小さな心に相当な負担がかかっているだろう環境で暮らしています。健気でママが大好きで、ママが困ることやママに嫌われることを避けます。当然です。子どもらしいです。でもその子供らしい一面をエリックは吐き出せずに我慢してしまいます。それに気づけない杏子はなんなんだとエリックを不憫に思い、それでも自分らしさを貫く潔さが嫌いにさせてくれなくて、一枚も二枚も上手な杏子にじれったさを感じました。エリックの良かった点は大島さんになんでも相談できたことだと思います。ホテルに住んでるなんて教育に云々とは思いますが、ホテルに住んでいたからこそ相談相手がいて、ため込まずに済んだというのは怪我の功名だったにしても、ドラマといえど安心しました。やはり子供が寂しい思いをするのは作り物であれ現実であれ、悲しさは同じです。もうひとつの親子問題はなつみちゃんにありますが、これもやはり大きくなっても子供は親のことが大好きだし、親が子供を気にかけているのと同じくらい子供も親の心配をしているんだなあと。まとまるところにまとまってよかったとこちらもほっとしました。甲本親子も親離れ子離れ、難しいですね。なんでもひとりでやってきたであろう社長である父親は、このままだめ息子に育てるつもりだったのでしょうか。プライドか何だか知りませんが、だったら副社長として同じ会社なんかに入れさせなければいいのにと、甲本さんの母親含め何がしたかったのか、息子をどうしたいのか、理解に苦しみます。大島さんに言われて憤慨していましたが、手元でいい子ね可愛いねをするのが親の務めだとは思いません。自分の足でちゃんと生きていけるよう育てるのが親の大事な仕事だと思います。いろいろな親子がいるというのも作品の中で描かれていて、恋愛だけに限らず大人になって社会人になっているからこそ大きくなる悩みがあるんだなと、大人になって社会人を経験して改めて思いました。

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