続編も決定した今大注目の福田監督の大傑作!! - 勇者ヨシヒコと魔王の城の感想

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勇者ヨシヒコと魔王の城

4.554.55
映像
3.92
脚本
4.15
キャスト
4.75
音楽
4.00
演出
4.33
感想数
4
観た人
10

続編も決定した今大注目の福田監督の大傑作!!

5.05.0
映像
2.5
脚本
4.0
キャスト
5.0
音楽
4.0
演出
5.0

目次

個性あふれる演出でコメディというジャンルに新しい風を与え続ける監督

33分探偵の脚本・監督や東京DOGSの脚本など過去作から注目を集めていた監督。最近では変態仮面、女子ーズ、明烏、ニーチェ先生なども手がけています!                   そんな監督の最高傑作といってもいい今作。                          はじめて福田ワールドを体感する人にもおススメの一作です。

予算の無い冒険活劇!逆転の発想で大ヒットした今作の魅力とは

深夜枠ということもあり、予算が少ないという問題を開き直りのごとく受け入れてドラクエを予算の無い冒険活劇として作り上げた今作。ある雑誌のインタビューで主演の山田孝行にギャラこれだけしか出せないけど出てくれない?とオファーしたのこと。当の山田はギャラではなく作品で決めてるから問題ないと言ってオファーを受けたそう。さすがは山田孝行。かっこいいです。            そんな今作の魅力は予算が無いからこその美術!ドラクエいうこともあり登場するモンスターたちも見たことがあるものばかり、そのなかで普通の作品と違うのはその魔物たちのクオリティー。  普通はCG合成するところをまさかのダンボール!(笑)動きもスタッフ引いてるであろうヒモが丸見え、、、が、この振り切った演出が魅力のひとつ。そしてこれはとても理にかなってる!今作が予算が無いとはいえ、そもそも日本の作品は予算が海外に比べて圧倒的に少ない。その中で作品を作るため、CGなどのクオリティが落ちてしまうのは仕方が無いんです。だからこそ予算が無いならあえてちゃっちくしてしまえ!という監督の考えは結果的に多くのファンをつける、正解法の一つなんです。   そしてもうひとつの魅力は毎週出てくる豪華なゲスト出演者たち!ヨシヒコたちが魔王の世界に行く手前の盗賊小栗旬は衝撃と笑いの嵐でもう予算が無いのかどうなのか、、、(笑)でもこれは福田監督の人望と実力の証拠。監督業の前は黄金伝説や笑っていいとも、スマスマなどの放送作家。経歴はとんでもないです。そんな福田監督の演出法も独特。基本は何でもアリで役者はアドリブをぶっこんでも面白ければOKにしてしまう。この自由さの現場はなかなかありません。そんな監督だから一緒に仕事がしたい俳優が後を絶たないのでしょう。

忘れてはいけない山田孝行率いる豪華メインキャスト達

忘れてはいけないのがこのメインキャスト達。福田監督作品のレギュラーメンバーとも言える佐藤二郎とムロツヨシをはじめ木南晴香や宅麻伸。そしておそらく視聴者に最大の影響を与えた山田孝行。  山田孝行のヨシヒコと宅麻伸演じるダンジョーは一見似たような位置。ですがダンジョーはなくてはならないキャラクターなんです。ヨシヒコにとってダンジョーは目指すべき戦士であり、ライバルでもあるんです。ダンジョーが魔物を斬るときはヨシヒコより先ですし、切り方もダンジョーと同じ斬り方なんです。アクションを学んでいる僕から見てもいくらゲームにあわせているとはいえ、斬り方などはバリエーションとして変えるのが普通なんです。そして個人的に注目はやっぱり山田孝行。役でもそうですが、普通のことを本気で、そして全力で演じているのであれだけ面白いキャラクターが生まれるんです。普通はコメディ系の作品は面白く演じようとしてしまいがちですが、そこは実力派。コメディ芝居は周りに任せてあくまで自分は全力で演じる。それが一周回って面白いに変わってくる。そのバランスが実力派が揃うことでできるものなんです。おそらく監督もそれを見越してキャスティング、脚本したののでしょう。

実は王道作品?コメディに隠された王道脚本

コメディであれだけ面白いとそのイメージが強くなってしまますが、実はヨシヒコはちゃんと王道作品の面をもっているんです。                                  皆さんもよく耳にするそもそも王道作品とはどういうものなのでしょう。王道作品には一定の山と谷でできた波というのがあります。まず、はじまりとして山を登り始めます。そのあと興味を引くための一つ目の山、つまりOPがあるのです。ヨシヒコのOPがやたらカッコいいのも意図されていることなんですね。そして谷とは説明シーン山は魔物との戦いシーンなどのバトルシーン。その波が続いていきます。そしてラスト手前のみ谷が大きくなります。いわゆる最大のピンチです。この大きな谷によって最後の山が盛り上がるのです。これが王道というものになります。                 これをヨシヒコに照らし合わせてみると、、、もうわかりますね。王道を描く上で大切なのは説明シーンつまり谷なわけなのですがヨシヒコの場合佐藤二郎さんの仏筆頭にコメディで補っていますから飽きません。その点においてもヨシヒコは良作なのです。

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雑な主人公設定の魅力このドラマの主人公は正義感にあふれ、故郷を愛し、優しい心持ったいわゆる一般的なRPGのヒロインである。しかし、これらに加えバカ真面目故に空気を読めないことが多々あるというヒロイン風の性格を持った人間の弱点のようなものを見せているのが面白い。確かに普通のRPGでは細かい会話までは出てこないし、空気を読むなんてことは不要である。しかし、人間同士が旅をする以上空気を読まないといけないことやバカ真面目ではいけないこともたくさんある。そこに目を付けたのがこのドラマの独自性である。バカ真面目なヨシヒコは誰にも嫌われないし、愛されるがバカ真面目な彼の行動が面白く感じたことはたくさんあると思う。そもそも勇者に選ばれたのもかれの「バカ真面目さ」故である。彼のバカ真面目さがドラマにユーモアを与えているという不思議な構造になっていると思う。 愉快な仲間たちの魅力一緒に旅をした仲間たちもキャラ設...この感想を読む

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