憧れの大学Lifeにキラキラの思い出 - ビーナスは片想いの感想

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ビーナスは片想い

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憧れの大学Lifeにキラキラの思い出

3.53.5
画力
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ストーリー
4.0
キャラクター
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設定
3.5
演出
3.5

目次

「片思い」のビーナスは女の子、、、だけではない!!

このお話は、私が中学生の頃に購入し、以来3年ごとにふと読み返してしまう青春のほほん物語です。

同じ大学に通う男女4人からの視点で、それぞれの片思いのストーリーを繋いでいきます。

そこでは主人公:紗菜(すずな)を中心にお隣住民の英知(えいち)と、大学一のイケメンを好きになり、お互いライバルとなる場面から始まるという、少女コミックスにしては若干珍しい設定でストーリーが展開されていきます。

更に、紗菜の友人:陽奈子や、深見を巻き込み始める「片思い」のストーリーは、甘くも酸っぱい青春を思い出させてくれる、また、あこがれのデートシーンなどが盛りだくさんなので、恋をしている人も休憩中の人も、夢を持たせてくれるお話しでした。

まさかのホモ肯定説

たしか出版当時は「少女コミックス」の連載だったと記憶しているのですが、この話のそもそもの始まりが、後に主人公と恋仲となる英知の、親友:深見(男)にキス未遂の現場を目撃する事から盛り上がりを見せ始めています。

いまでは割と一般的になってますが、当時は私も中学生という事もあり、ちょっと恥ずかしさ半分で愛読していたのを覚えています。

「なんだか恥ずかしいし、ちょっと気まずいけど」と思いつつも、お話の続きがテンポよく進む影響で次号が気になって気になって仕方ない為、見事完読してしまいました笑

恐らく私のような中学生や小学生も多く愛読していたことでしょう。

昨今では「GLBT」について大きく取り上げられ、社会全体の認知や理解、それに対する取り組みや学びについて積極的な姿勢が垣間見えてきました。

もしかしたら、このような漫画や一般的なアニメを通して自然と偏見や抵抗を緩和する効果を先駆けて読者に与えていたのかもしれないなと、年をとってから実感するのでした。

だんだんとラブコメディへ

最終的にハッピーエンドになるお話ですが、それから内心「これから先はもしかしたら飽きてくるんじゃないか」と懸念していましたが、そこから先は主にコメディタッチで描かれており、全体的にほほえましく楽しめる内容となっていました。

特に、紗菜と英知が過ごすクリスマスは女の子にとって一度は一緒に過ごしてみたいシーンじゃないかと思います。

恋する女の子の憧れるストーリーの数々で、深刻なシーンも笑って明るく受け止められる、そんな一連のお話です。

きっと誰もが「片思い」をかかえるビーナスで、それはまだ「恋の始まりでしかないんだよ」と、遠回しにではありますが、作者から読者へ向けて背中を押してくれるような気がしています。

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