総合的には普通だが、全速力で疾走してくる感染者は怖い!! - REC/レック3 ジェネシスの感想

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REC/レック3 ジェネシス

3.003.00
映像
3.50
脚本
3.00
キャスト
3.00
音楽
3.50
演出
3.50
感想数
1
観た人
1

総合的には普通だが、全速力で疾走してくる感染者は怖い!!

3.03.0
映像
3.5
脚本
3.0
キャスト
3.0
音楽
3.5
演出
3.5

目次

RECシリーズ三作目

RECシリーズ待望の三作目ということで期待していたファンの方は多かったと思います。
個人的には好きな作品の部類に入りますが、一般的なレビューを見ると、評価は低めです。
確かに1作目・2作目が閉鎖的なアパートで行われた発病・感染を狂気的に描き、絶望感しか残らない素晴らしい作品だったこともあり、今回のはちょっと物足りないと感じます。


登場人物のキャラクター

舞台は幸せな夫婦の結婚式。
その様子をビデオカメラで撮影しているところから始まります。
手持ちのカメラで撮影している演出を出す、これがRECの良い所ですね。
初めて1作目を見たときは見にくいなぁとしか思いませんでしたが、危機として迫る恐怖を体験することができ非常に面白かったです。
やっと辿り着いた希望の場所は一気に絶望の場所へと変貌し、2作目と続く!っという感じで終わりました。
本題の3作目なのですが、REC1作目と時系列が同じということでした。
つまりアパートで起きた悲惨な事件と平行して世界一不幸な結婚式が行われたということになります。
登場人物のキャラクターはどれも個性的ですが、少し個性が強すぎます。
妊娠している妊婦はチェーンソー振り回し、「私の結婚式を壊すな!」と啖呵を切ります。
女性にとったら結婚式は人生で最大の幸せの日ですから、仕方がありませんが。
「ベリーバッドウェディング」のキャメロンディアスを思い出します。
何が何でも結婚式をしてやるぞ!っという女の強い強い欲望をそのまま取り込んだ感じですね。
一方旦那はというと、花嫁大好き!人間で物語の半分以上は花嫁を探しています。
まぁその分会えた時の感動を増してる演出なのかもしれません。

世界一不幸な結婚式

二人の新しい人生が始まる門出にまさかの事件が発生した。
中年のおじさんが上階から転落した。
会場は悲鳴に包まれるが、もっとどん底に突き落とされることとなる。
おじさんを救護した人がまず噛まれ、噛まれた人が感染し瞬く間に結婚式会場は地獄絵図となる。
テンポの速さと感染の増幅・絶望感が良い味を出しております。
常日頃からゾンビ系感染映画をい見る度に、最初の感染者は私にして下さいと願っております。
逃げ回って、生き延びて、感染するタイミング失うのとか絶対嫌です。
本題に戻りますが、パニックの群集に飲まれ離れ離れになってしまう新郎と新婦。
新郎と新婦は出会う度に色々な至難を乗り越え再開を果たします。
再開するまでに、悪魔とか協会とか神父とか色々登場します。
そういえばREC1はゾンビ系感染パニック映画として楽しめましたが、REC2は悪魔関係の話が出てきます。
悪魔に憑かれた少女の話なのですが、まさかここで悪魔の話が出てくるとはーって感じでしたね。
ゾンビ系感染パニック映画は基本投げやりで終わらせたり、希望の島に着いたと思ったらそこは地獄でした!
おしまい!って感じの映画が多いんですよね。
かなり個人的な意見ですが。そのサイクルを打破してやろう!一泡吹かせてやろう!っと思ってRECは作成されたのかなと思います。
まずREC1は訳がわからないまま感染し、絶望しか与えない。
最後にアパートの一室にいる少女は一体何者なのかという所で終息します。
REC2に至ってはまさに悪魔の話が出てくるわけで、なぜその感染に至ったのかという肉付けを行っているのだと予想します。
そして待望のREC3はというと、REC1と時系列が同じということでなんだかパッとしません。
しかし鏡に映る悪魔は気持ち悪かったですね。
1作目2作目と違い、スプラッター・グロテスクな場面が数多く出現します。
これはRECシリーズとして鑑賞するのではなく、新たな映画として見た方が面白いですね。
なんだかんだ言って3作目も話は凝ってますし。
ただ、1作目2作目のインパクトが強すぎで霞んでいるだけなのです。
終盤で花嫁が腕を噛まれてしまうというアクシデントが発生。
悪魔の仕業と分かっていても、感染を止める術を知らないしそんなのないのでパニック状態。
結局噛まれた所を切り落とすのですが、切り落とすのが遅い!
もうとっくに感染してるだろってレベルです。
まぁ感染速度も人それぞれらしいですが、噛まれて倒れた瞬間に感染という人もいるのに。
そこは映画のご都合主義ですね。
結局花嫁は感染してしまい、それでも花嫁を愛する花婿は一緒に脱出します。
やっと脱出というときに、NASAみたいなビニール袋で囲われた出口に到着。
そこには衛星面しっかりしてますよ!っていう憲兵がいます。
あーやっぱりなっという感じですね。

1作目でも外に脱出できるのですが、周りを武装した人間に囲まれ出てくるな!と命じられておりました。
どうやってこんなに早急な対応ができたのかは不思議ですね。
予めわかっていたのでしょうか。
武装したNASAみたいな憲兵は花嫁を捨てて男にこちら側に来るように説得します。
しかし花婿のとった行動は花嫁にキスをするということでした。
もちろんそのせいで花婿も感染してしまいます。
これだけだったら素敵な映画なんですが、中盤の花嫁無双やらを見ているせいで感動が激減しております。
ウェディングドレスを着てチェーンソーを振り回す様はまさに鬼・悪魔です。
あ、本当の悪魔は人間なんだと伝えたかったのかもしれないですね。
花婿は身内のことを化け物だといい、惨殺していきます。
この映画、花婿の印象が非常に薄いんですよね。
全部花嫁に持っていかれてるのだと思うのですが。
個人的にはスプラッター・バイオレンス映画が好きなので、程よく楽しめました。
映像も綺麗で、血なまぐささを演出するのが素晴らしいです。
「ワールドウォーデッド」のようなゾンビの大群が押し寄せる圧巻というのはないですが、次々に感染していく様を演出するのはさすがだなと思います。
隠れも見つかる、一度見つかれば執拗に追いかけてくる恐怖
私が実際に体験すると絶対自殺します。
恐怖に耐えられません。
あと神父さんもちょいちょい出てくるのですが、この人も印象が薄いです。
新郎新婦を引き合わせるのに協力したり、感染者の生態や悪魔につてい説くのですが、いつのまにかあれ?神父どこいっちゃたの状態になります。
映画の重要なキーパーソンだと思うので、もっと演出深くしても良かったかなぁとは思います。
それに結婚式ということで範囲も広いんですよね。
以前みたいにアパート内で行われているわけではないのでどこから来るのかわからない恐怖があります。
しかし閉鎖された空間という恐怖がない為、やっぱり結婚式でもどこかのホテルとかのほうが良いですね。
それにしても海外の結婚式というのは人数も半端ではないし、会場も広いしで日本とのギャップを感じます。


ゾンビ映画としは評価は低いですが、悪魔系パニック映画として見れば素晴らしい作品だと思います。
感染者の顔や表情も気持ち悪くグロテスクで、行動や挙動もまさに感染者そのもの。
本気で走ってくる様はまさに悪魔!絶対に捕まりたくはないですね。
そういえばゾンビ映画で感染した箇所を切り落とすという行為はよくあることなのですが、おっちょこちょいな主人公が間違えて反対の腕を切り落としちゃうというアクシデントが発生。
切り落とされた方はたまったもんじゃないですよね。
結局その切り落とされた人は死んでしまうのですが、出欠大量で。
この映画もここまでのアクシデントを起こしていれば見解が変わったのかもしれないなぁと思います。
そんな博打はしないと思いますが。


なんだかんだ頭の中の記憶に残っているので、印象が強いですね。
何回も言うようですが、得に花嫁無双の印象が強すぎる映画です

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