言わずともこの顔みればＷＡＮＴＥＤ - キャプテンハーロック〜次元航海〜の感想

宇宙海賊キャプテンハーロックのがあの過去の名作復興に献身的な秋田書店から出ているようです

あの松本零士巨匠大先生のマンガの続編じゃなくて新シリーズでもなくてリニューアルといった感じなんでしょうかね。嶋星光壱先生という新たなる方に描かれていますがイラストや構成がすごく達者で見ごこちがいいです。ストーリーは何と言いますか多少アダルトチックな雰囲気というんでしょうか、冒頭からエロオヤジ的な権力者や首相が出てきましたんで堕落した人間が大量に増えた地球というものを表現するのにはいいとは思うんですがそういうキャラクターはクオリティが悪いんでちょっとキャプテンハーロックが本来持っていたはずの高貴な雰囲気といいますか、それは多少は減点されてしまっているのではないのかなあと実は思ってしまいました。

リニューアル作品の効果

遥か昔に発売した作品を現代テイストで描き直すというのが新世代に過去の名作を周知させて新たなる購買層を広げる重要な作業になってきているんでしょうかね。それに当時リアルタイムで読んでいた読者も懐かしかったり新しいエピソードが見たくて購入するんでしょうからどちらにしろマーケティング費用完全新作よりも少なくてすみますよね。でもそういった経済的戦略以上に意味のある作品もあればイマイチない作品もあります。このマンガはどっちだと思いますかねねえ。

松本美人とか言われていたロングヘアの美人もまたちょっと違ったに美人に

さすが絵がうまいので美女がかなり美女に描かれています。嶋星光壱さんの誰のテイストも真似ずに描いた絵柄やスタイルというのがどんな感じかはわかりませんがご本人の本来の絵柄に加えてに松本零士先生のテイストが入ったんで独特な絵柄が出来上っているんではないのかなあと思っています。拍子やカラーページの部分のイラストなんてもうアニメーターレベルというか映画のポスターなみのクオリティだと思っているんですよね。自分にとっては別に元々の松本零士先生の絵柄から程遠いといったわけでもありませんし絵の密度の方自体はかなり上っているんで予測以上には満足していますけどね。前作とは多少違ったポイントに焦点が当てられていたりもして違うカメラマンの目線的なのもあっていいなあと思います。新キャラクターも絡んできているんで彼らがどうハーロックと接してハーロックもどんな反応をみせてくれるのかなどがとても気になったりします。