ここなの魅力に迫る - ヤマノススメの感想

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ヤマノススメ

4.674.67
映像
4.67
ストーリー
5.00
キャラクター
4.83
声優
4.67
音楽
4.33
感想数
3
観た人
3

ここなの魅力に迫る

4.54.5
映像
4.0
ストーリー
5.0
キャラクター
5.0
声優
5.0
音楽
4.0

目次

一人で高尾山へ

本作品において、間違いなく人気の原動力になっている人物、青羽ここな。彼女の魅力に迫ってみる。まずはその行動力である。主人公・あおいたちとの出会いは高尾山。中学2年生でありながら、飯能から高尾山まで、距離こそ短いものの一人旅をしてやってきている。動機が“モモンガに会いたい”という可愛らしいものというのもポイント高いが、それだけの理由で(本人にとっては重大なことであろうが)一人旅をする行動力はすごいというほかない。

 女子力のカタマリ

作品中でもこう称されている彼女。ここで簡単にプロフィールを紹介しておくと、1999年8月11日生まれの13歳(作中で14歳になる)。血液型はO型。身長144cm、体重38kgでカップサイズは「まだほんのり」。両親が共働きということで、家事全般が得意なので“女子力のカタマリ”と言われている。特に料理に関しては本で作り方を覚えるなど中学生離れした能力がある。やはりこの料理ができる、ということはポイントが高い。また、その他の分野のウンチクにも長けていて、作中のいろんな場所でその知識を披露している。

 かわいいものと馬が好き

高尾山に出かけた動機からも分かるように無類のかわいいもの好き。リスを見つけた時の彼女の表情はとてもうれしそうで愛らしい。また、どうやら動物全般が好きなようで、三ツ峠で“熊に注意”という看板を見つけると熊に会えなかったことを残念がっている。さらに、馬は特に好きな様子で、富士山五合目にいる馬に話しかけるなどしている。実在ではない馬も大好きで、ぐんまちゃんや夢馬くん(むうまくん,飯能市のゆるキャラ)には目がない。

 ここなは妖精?

そんな噂や意見がアニメ放送当時に聞かれた。妖精であるかはともかくとして人間ではないのかも、という意見なのである。先に述べた馬と会話しているかのような描写もその理由の一つだが、最大の理由は何と言っても、彼女のずば抜けた体力であろう。彼女は中学生とは思えないほどの人並み外れた運動神経、体力の持ち主と言えるだろう。山登りでは、初心者でいつも遅れがちになってしまうあおいの後ろについている楓さんはともかくとして、かなりの体力があると思われるひなたをさしおいて一行の先頭を進んでいる場面がとても多いのである。息を切らせたり、疲れたりする描写もあまり多くなく、これも体力の大きさを物語るものである。そして極め付けが、富士山に初挑戦で登頂成功してしまうことである。あおいが脱落する中、高山病にもかからずに終始元気でひなたとともに山頂までたどり着き、ご来光を拝み、お鉢周りまでして帰ってきている。あの華奢な体のどこにそんな体力が潜んでいるのか。このような、中学生離れした運動能力が、ここなを人間ではない何か、と推測する人の根拠となっているところである。この考えを逆に利用したのが2期ブルーレイの映像特典の第25話である。本編のストーリーに架空の出来事を付け加えてここなの活躍を描いている。ここなの身体能力がさらに増した演出になっていて、ここなを人間ではないと推測したものだけでなく、ブルーレイを買ったすべての人が楽しめるものになっている。そこでは天狗と対決することになっているのだが、その天狗の正体にも心憎い設定がなされている。

 家庭事情にもめげないかわいさ

容姿、声のかわいらしさ、メルヘンチックな発想、しぐさ、特に胸の前で手を合わせたり両手の親指と人差し指で三角形を作るポーズのかわいらしさ。2期後半オープニングでの準備体操で手首を回している姿も彼女らしく控えめなのがいい。ここなのかわいいポイントを挙げればきりがないが、忘れてはならないのが、家庭事情である。共働きであるが、父はどうやら単身赴任中らしく、日中から夜遅くにかけて、ここなは一人で過ごしているようである。夕食が出来合いのお弁当になることもよくあるようだ。そんな生活にわがままを言うことなく、むしろ深夜11時半であるにもかかわらず「誕生日だから早く帰ってきてくれた」とお母さんに感謝している姿がいじらしい。そういう姿を直前に描いたからこそ、あおいたちの谷川岳でのサプライズバースデー企画でのここなの目に光るものが、より輝いて感じるのである。

 将来の職業は

このように、容姿、頭脳、体力、言動のすべてにおいてとても魅力的なのである。最後にそんなここなの将来の職業を推測してみた。かわいいもの好きということから、ゆるキャラなどかわいいキャラのデザイナー。また、運動神経もいいことから、ゆるキャラの中の人という可能性もあるかもしれない。あるいは、メルヘンチックな妄想が好きということから、童話作家という道も考えられるだろう。かわいいもの好きが子供好きに転じれば保育士、馬と話せる(?)ことを職業にするなら、調教師や騎手なども考えられるところだろう。最後の推測はともかくとして、子供に夢を与える職業に就くのでは、という気がしてならない。

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