全体的には前シリーズと印象が変わりました! - みつどもえ 増量中!の感想

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みつどもえ 増量中!

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全体的には前シリーズと印象が変わりました!

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声優
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音楽
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目次

前シリーズとの相違点

「みつどもえ」からの続編として描かれた「みつどもえ増量中!」ですが、イメージが大きく変わったように感じられます。もちろん、人によって受取り方、抱く印象は違うものなのでしょうが、私は大きく変わったと思います。

まずは、アニメ本編における「本気戦隊ガチレンジャー」の押し具合です。「みつどもえ増量中!」第1話から、「みつどもえ」本編の話ではなく、「本気戦隊ガチレンジャー」本編が描かれています。

これは、有名アニメの別作品に例えるなら、「クレヨンしんちゃん」に登場する「アクション仮面」で、「クレヨンしんちゃん」本編の話ではなく、「アクション仮面」の話をわざわざ制作して、1話を形成していることに他なりません。もちろん、「クレヨンしんちゃん」は長寿アニメであり、過去にはそういった話がありました。しかし、「みつどもえ」というアニメ作品において、変身ベルト・シャツの存在しか描かれていなかった前シリーズから、「みつどもえ増量中!」となり、押されている度合は明らかに強くなっているように思えます。

そして、笑いの質にも変化を感じられます。前シリーズでは、登場人物が勘違いをすることで、奇想天外な方向に物語展開して、観る側を笑わせる部分が強かったです。例えるなら、お笑いコンビ「アンジャッシュ」のコントのような勘違い要素が強かったように感じられます。

しかし、「みつどもえ増量中!」になってから、勘違い要素が息を潜めました。

明らかに、笑いの質が変わったことを表していることではないでしょうか。登場人物たちが、コミュニケーションを形成する中で、面白みを打ち出していく方向にシフトしています。これは、勘違い要素は観る側に受けない、不評だった反応からの軌道修正であったのか、分からないことです。

ただ、意識して見比べると、笑いの質の変化は確実に感じ取れます。

次の違いとして、カット数が増えたことです。

前作シリーズは30分のアニメ本編に対して、ほぼ2カットで前編と後編を分ける構成で、アイキャッチが入り、区分けされていました。しかし、「みつどもえ増量中!」になって、ほぼ3.5カット構成に変更されています。基本的には、全体を3つで分けており、最後の部分にショートアニメのような短いカットが入ることで形成されています。

約30分という時間の使い方に変化がみられ、それにより物語の展開も早くなったように感じられます。スピード感が増したように感じますが、詰め込み過ぎている感じはしないので、良い方向に変化している印象です。

 

「ひとは」の変化

人との関わり合いを回避していた印象が強かった前作シリーズですが、「みつどもえ増量中!」になって、「ひとは」は変わったように思います。

全ては「本気戦隊ガチレンジャー」の影響が強いのかもしれません。前作シリーズでは、過激なエッチ雑誌をみていた「むっつりスケベ」だった印象から、「本気戦隊ガチレンジャー」を愛する気持ちを全面に押し出されているように思います。また、それを周囲のクラスメイトにカミングアウトする場面も見受けられました。前作シリーズの「ひとは」の印象では考えられない行動のように思えます。

それから、積極的に人と関わろうとはしないまでも、人との関わり合いを回避することも少なくなったように思います。他の姉妹「みつば」「ふたば」には大きな変化がない割に、「ひとは」だけがキャラクター性に変化が見られるのが特徴的なことではないでしょうか。

「ひとは」がお父さんと、運動会で二人三脚する場面がありました。前作シリーズの「ひとは」なら拒否する方向で一蹴していたことだと考えられます。しかし、お父さんと二人三脚を頑張る姿は、本心の部分では、お父さんが好きなのだと気付いているのだと思います。

それに伴い、負の紫オーラを発散する頻度も下がったのではないでしょうか。

 

以上の点から、前作シリーズから印象が大きく変わったように感じられます。

 

前作シリーズからの継承

これまで前作シリーズとの違いを挙げてきましたが、前作シリーズから継承されていることがほとんどです。その中で、継承されていることで着眼点として挙げたいことは、「みつどもえ増量中!」からの新しい登場人物が居ないことです。

こういった笑いを提供するアニメ作品において、ネタ作りに詰まることが多いのではないでしょうか。一番簡単なネタ作りとして、新しい登場人物を投入することが挙げられます。

新しい登場人物を投入することで、斬新な展開・方向にもっていきやすいと思うのです。

事実として、他アニメ作品の多くでは、シリーズを重ねるごとに新しい登場人物が現れることを見受けます。

限られたキャラクター同士のコミュニケーションでは、物語展開の広がりにも限度があり、結果的に詰まることになると思うのです。新キャラクターを登場させることをしないことは、新しいネタの発想に制限をかけることに他ならないのではないでしょうか。

しかし、紛れもない事実、「みつどもえ増量中!」では、新しい登場人物が現れることなく、アニメ本編が構成されています。

これは、原作者の既存キャラクターに対しての愛情だと感じとれます。そして、既存キャラクターに対しての愛情は、作品そのものの愛情に直結するものではないでしょうか。

原作者においては、キャラクターをとても大切にした作品づくりをしていることが伺えると思います。

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世界一似てない三つ子

このアニメは私が今まで見てきたアニメの中で全てにおいて一番好きなアニメです!いつもは友人に薦められたりしてハマることが多いのですがハマっても一時的なことが多いです。後は、周りが好きだから一応観てる。とか。でも、このアニメは違いました。まず新しく始まるアニメを検索していたときにみつどもえを発見し、ホームページを観た瞬間、可愛らしいキャララクターと、内容が私の好きなギャグでした。それから放送を楽しみにしながら、マンガを普段、全く読まない私でしたがマンガの方も読み始めました。放送が始まり、1話目から、私の思っていた、望んでいたアニメに出会えた。という感じで、そこからもっと好きになりました。みつどもえ増量中!という名前で2期が決定されたときは特に嬉しかったですし、正直、2期だけではなく、きっと子どもうけも良いと思いますのでドラえもんなどのように、ずっと続いてほしいアニメだと初めて思いました。もちろ...この感想を読む

5.05.0
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