ただの歴史や世界情勢の話ではなく、人生観を見せつけられ、母性本能までくすぐられる漫画
歴史の影には必ずゴルゴの姿が
ゴルゴ13と出会ったのは忘れもしない21歳の時。 それまで中高で歴史の授業をサボっていた私は、当然近代史や世界情勢に興味があるわけもなく、「昔からある劇画でしょ?」と甘く見ていました。ですがたまたま友人から借りたその日からすっかり虜となってしまいました。歴史上の事件を裏で操作しているKGBやCIAの理屈、時代背景やゴルゴ13の使うトリックなど本当によく考えられていて脱帽!本当に当時のその事件にはゴルゴ13が実在して関与していたんじゃないかと思わせてくれるような周到な作りに感動しました。それをきっかけに、漫画で取り上げられてる事件の本当の歴史を調べてみるようにもなりました。当然ゴルゴはいないわけですが(笑)新しいことを知るきっかけを作ってくれたゴルゴ13に感謝しています。貸してくれた友人にも。それからさいとうたかをさんの他の作品もいくつか読ませて頂きましたが、どれも突っ込みどころがない周到な展開に惚れてしまいました。
善悪では片付けられない彼のルールから垣間見る人間性
依頼されたらためらわず始末する、例え数時間前に抱いた女でも後ろに立てば咄嗟に銃で撃つ非情なゴルゴですが、子供を危うく撃ちそうになった時に一瞬ゴルゴの表情が変わりかばった時や、訓練中に小動物や花をうまいこと避けて走っていたりと、彼の心に人の心が見えたときにたまらなくキュンとします。私が出会って、散々傷ついてきたゴルゴの身も心も溶かしてあげたいとすら思ってしまいます。うっかり後ろにたって撃たれてしまいそうですが。。。出生の秘密もいくつか書かれていますが、どれが本当のゴルゴの出生なのか、いろいろな作品と比べてつじつまが合うか考えたり、彼の生い立ちを思ってワクワクするのがすごく好きです。一番好きな説はロシア系の血が混じっているのではと思わせられるような説です。相当な苦労人であるゴルゴを守ってあげたいと思ってしまいます。
傷の耐えない厚い胸板に抱かれてみたい
ベッドシーンがあるたびに、この大きい体に抱かれてみたいと妄想してしまいます。1度でいいから寡黙なゴルゴに好きと言われてみたい、彼の笑顔が見てみたいと思うのは私だけでしょうか。いや、きっと他にもいるはず!いつも非情なゴルゴが自分だけに見せてくれる顔があったら素敵だなぁと考えてしまいます。ゴルゴとだったら行きずりの恋をしてもいいかもしれません(笑)
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