月影の狙いー2人の大女優 - ガラスの仮面の感想

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ガラスの仮面

4.004.00
映像
4.00
脚本
4.50
キャスト
4.00
音楽
4.00
演出
4.50
感想数
1
観た人
5

月影の狙いー2人の大女優

4.04.0
映像
4.0
脚本
4.5
キャスト
4.0
音楽
4.0
演出
4.5

目次

ドラマ化して欲しいアニメが今ここに

ガラスの仮面を初めて聞いたのは、私がある病院に通っていた時にそこの待合室に置かれていた漫画を手にしたのが、この”ガラスの仮面”でした。読むに連れてどんどんストーリーの中に入り込んでいきました。とても楽しくて何故か続きが気になって早く読みたい読みたいという気持ちが高ぶりました。漫画の絵がとてもリアルで顔の表情がとても強いという印象を受けました。この絵からも受け取れるように、熱い内容のストーリーです。こんな漫画が実写版になったら絶対に見たいのにと思いました。それから、友人から聞いてこの作品がドラマ化されるということを聞いたのです。私は驚きました、絶対に見たいと思いました。そしてどんな演技を見せてくれるのかが楽しみでしたし、深い興味がありました。

マヤの存在により、自分を見つめなおす姫川の心境

漫画を見たのは全て見たわけではなく、時々病院に行った時に見ていたという程度です。だから、ストーリーもしっかり理解していない部分があったため、真剣に見入っていました。このストーリーの面白いところは、主人公の芝居に対する情熱と、元々彼女が持っている素晴らしい才能です。こういった人が本当にいるのでしょうか。家は、貧乏で習い事など出来る家庭ではありません。もちろん芝居の稽古など受けたことさえありませんでした。しかし、彼女が持っていた才能は考えられないほど素晴らしいものでした。それを見抜いたのが月影でした。月影は見た目は、ごく普通で特に目立つところもない北島マヤの才能を見抜いたのでした。1番初めにマヤの才能に目をつけた月影は、やはり素晴らしい女優だったんだろうと思いました。月影は女優として輝いていました。女優の憧れの存在でした。そんな彼女が、目に付けたのがごく一般の女の子、北島マヤだったのです。2人の芝居にかける情熱はどこか似ている部分があったのだろうと思いました。

そしてもう1人マヤにとって重要な1人の女優がいました。女優、姫川亜弓です。マヤとは年齢も近くテレビで輝く姿に憧れていたのです。姫川は、マヤとは全く別の人生を歩んできていました。裕福な家庭に育ち、父親は有名映画監督で、母親は有名女優という恵まれた環境で育ちました。幼い頃から芝居や歌のレッスンを受けていました。マヤにとっては羨ましすぎる環境でした。見た目も重要な女優の仕事は、姫川のためにあるのだろうと誰もが思うような煌びやかな姿をしていました。芝居ももちろん最高な演技を見せていました。自信に溢れているようにも見えました。月影はこんな対象的な2人に目を付けていたのです。

マヤの生まれ持った才能と期待に膨らむ未来の姿

マヤのすごいところは、どんな芝居でもたった一度だけ台本を見ただけで、スラスラと頭の中に入り、身振りを付けながら演じます。このようなマヤの芝居は月影や姫川に驚きを与えたのです。芝居や歌はまだまだ初心者であるマヤでしたが、ベテランの月影が注目したのは、彼女の生まれ持った才能だったのです。芝居のレッスンをマヤが受けたらどれ程成長し、素晴らしい女優になるか期待が膨らんでいたのではないでしょうか。マヤは、月影の元で芝居のレッスンを受けることになります。それを知った姫川はドキドキしていました。きっとマヤがレッスンを受けたら必ず素晴らしい演技を手に入れて自分よりも上をいく女優になるのではないかと不安な気持ちになっていたのでしょう。姫川は、マヤをライバル視するようになりますが、マヤの気持ちとしてはただ大好きな芝居が出来るという喜びでいっぱいだったのです。ましてマヤの憧れの存在である姫川をライバル視するなど考えられなかったのだと思います。このような姫川とマヤの心境の違いが興味深く真剣に見入っていました。レッスンを受けていくにつれて、役の取り合いや、芝居がしたいと思う気持ちが更に強くなったマヤは、いつしか姫川の事をライバルとして意識し始めます。この瞬間が私は好きでした。ごく普通の貧乏な家で育ち、芝居のレッスンなど受けたこともなかったが何よりも芝居することを愛していた北島マヤ。彼女が憧れていた女優である姫川亜弓でさえ、マヤの才能に驚き、今ではマヤの存在自体が不安の要素となっているのです。マヤの成長を感じずにはいられない姫川は少しづつ追い込まれていきます。

月影の期待通りに話がすすむ訳ーマヤと姫川が大女優へと向かう姿

そんな2人の姿を面白いと見守る月影は、次々と2人に芝居の試練を与え続けますが、元々素晴らしい演技をしていた姫川と、急激に成長をみせるマヤの姿に期待感でいっぱいだったでしよう。

姫川はマヤが成長する度に不安にかられ、今まで自分の芝居に納得いかないことなどなかったのにマヤが現れてからは、マヤの存在に振り回され続けますが、姫川は彼女自身の素晴らしい演技を見せ注目を浴びます。しかし、マヤの演技も世間から高評価で、2人は同時に注目されるわけですが、お互いライバル心が深まり互いに成長します。おそらく、月影が望んでいた通りに物事が進んでいったのでしょう。月影が2人を陰から見守り、そっと微笑む顔が浮かんでくるようです。

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