武器用な一人の女性の成長を描く - きみはペットの感想

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ドラマレビュー数 1,147件

武器用な一人の女性の成長を描く

3.03.0
映像
3.5
脚本
4.0
キャスト
5.0
音楽
2.5
演出
3.0

当初、誰もがこのタイトルが斬新で、どんなドラマなんだろう、と興味がわいてくるでしょう…。

私もその一人で、結局日本版と韓国版の二つを観てしまいました。

ドラマの始めは、恋愛ドラマでよくありがちな、理想の男性と付き合いはじめて、やがて、想像した恋愛と現実の姿とのギャップに違和感や、悩みを抱えていきます。

このドラマがいいところは、悩みを一人で抱え込まないで、第三者に相談していくところです。このドラマでは、心のカウセリングのクリニックに通って、随時アドバイスを受けています。

主人公の女性は大手のキャリアウーマンで、仕事では頼りにされて有能ですが、融通が利かず、真面目すぎて、仕事以外の付き合いは一切しないといった、つまり、あまり人間付き合いが上手ではない、不器用な女性です。そういったところが視聴者の心をつかんだんだと思います。

理想の男性との付き合いで、自分に本当にこの人が合っているのだろうか…、この人のことを本当に好きなのだろうか…考えて行く途中で、偶然、以外な年下の男の子?とめぐりあいます。ドラマの中では、その少年が、大きなダンボールの中に入って、彼女のマンションの前に置いてあるのを見つけるのですが、そんな不自然な出会いは、現実ではまずありえないですよね。それが、捨て犬のような設定になっていて、そのあと、その少年がまるでペットのようになって、彼女の部屋に居座るのです。

彼女が、始め少年を、本当のペットのように扱うものだから、彼もやがて、言葉を何も発しなくなっていきます。彼女もしばらくは、それが楽で、彼自身に興味はそれほどなかったのですが、ある時、自分以外の人間と、普通に話しているのを聞いて、怒りをおぼえ、また彼をちゃんとした人間として見るようになるのです。

そうして外では、理想の彼と付き合い、部屋では、少年と住んでいる、といったおかしな状態が続いて行くのですが、それもやがて、理想の恋人にバレてしまいます。

ここでようやく彼女は、自分の今までの恋愛は、無理していたと気づきます。そしていつも傍に居てくれた少年の存在のありがたさに気がついて、どんどん人間らしくなっていく彼女に共感を感じました。

最後に、少年が彼女のマンションを出て行った後、彼女が彼を追っていくシーンがとても印象的でした。常に理性で動き、感情を出すことが苦手だった彼女が、少し自分の殻を破った瞬間でした。

このドラマでは、外見は、羨むキャリアウーマンでも、人知れず悩みを持ち、いろんな人との出会いにより、少しずつ、成長していく姿に勇気をもらえますし、悩みを抱えている、同世代の女性の励みにもなるドラマだと思います。



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◎原作に忠実この作品の原作は、小川彌生さん著書の少女漫画(同名)なんですが とても原作に忠実だなあ、という印象でした。私は先に原作を読んでいて原作自体もとても好きな作品だったんだけどその分やっぱ、そこらへん、キニナルじゃないですか。どうしても比較が入ってしまう。人間ってどうしても、先に情報が入ったものが基準になってしまう生き物だと思うし。そのあたり、この作品は脚本にブラボーとまずは言いたい。キャスティングも個人的にはバッチリ!! 小雪さんと松ジュン、サイコー!! いや実はこの作品、個人的にとてもとてもとても好きすぎて・・・今まで何回観たかな(笑)漫画もドラマも、セリフ言えるんじゃない?ってくらい、観まくったからなー。と、少々個人的感情が暴走しそうですがなんとか鎮めながら・・・続けます!!(笑)そう、モモのふわふわヘアスタイル、甘いマスク、無邪気とセクシーが同居したどこか危なげな繊細ボー...この感想を読む

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