爽やかなスポーツもの
友人から原作の小説を勧められたときは、一気に読破した。
野球漫画というのは、野球を知らなくてもなかなか興味を
惹かれるもので、メジャーやタッチなども、熱心に魅入った覚えがある。
ピッチャーとキャッチャーがお互いに成長していくのだ。
ピッチャーがピッチャーで自分の投げる球に磨きをかけていくし、
そんな球を全身全霊でキャッチャーが取る。ものすごく青春である。
運動していないしただ読書として読んでいるだけなのに、ものすごく
さわやかな気分になれる。ピッチャーはピッチャーで、俺の球をとれるのは
あいつしかいない、キャッチャーはキャッチャーで、あいつの球をとれるのは
俺しかいない、みたいな感じになってて、その信頼性の深さと、自分だけの
役割に浸るドヤ感がなんとも堪らなく良い。野球に限らず、ちょっと平均より飛び出た、
才能あふれる人のことを漫画で取り上げると、物凄くカッコよくなる。
めちゃくちゃヒーロー感が出る。才能にあこがれを抱く。今ではちょっぴり大人向け
な、全体的に静かな展開の漫画もあることを知ったし、平凡や日常を淡々と描く漫画の
良さも知っているけれど、以前はヒーローものばかりを見ていた。
子供向けの物語というのはそういうものが多い傾向にあるのかもしれない。
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