深夜枠ならではの良さが光る。シュールなギャグ漫画をそのままに
ぶっ飛んでる奈々緒☆一見の価値あり
深夜枠で漫画が原作のシュールなコメディドラマ。
主演は奈々緒で、本作品がドラマ初主演、とのこともあり
注目もされていたらしい。
「らしい」というのは、当時リアルタイムで見てたけど
奈々緒さんの存在をほとんど知らなかったので・・。
このドラマ自体も、たまたまテレビをつけたらやっていて
なんとなく見始めたら意外にもハマってしまって
いつの間にか毎週楽しみになっていた、というくらい
一切の前情報なく見ていたドラマだった。
で、私個人としては、奈々緒さんも、ドラマ自体も、
かなり好きだったんだけど・・・ 。
なんかものすごい酷評の嵐・・・だったんですよね(汗)
視聴率も深夜枠とはいえ、2%台。
「鈴木先生」もそうだったけど、
個人的に面白いなあと思ってたらとんでもなく評価低い、とか、
視聴率ひどい、ってことが結構あって。
そのたびに、え~~~、、、そうかなあ・・・
オモシロイ・・・けどなあ・・・・
と、思うわけなんだけども。
このドラマ、原作も見たことないけど、
シュールなギャグ漫画の雰囲気はとてもよく出てて
なんとなく原作のテイストがうかがえるような。
で、私はこのドラマを見て初めて 奈々緒さん を知った。
で、ある意味なんか感心してしまったんだよね。
ドラマの役どころが、
多くの男性を、ひと目見ただけで 狂気じみた愛に走らせてしまうほど、
とても美しい容姿をしている絶世の美女
ってことだったんだけど、とてもそれが自然に納得できたこと。
そういう役って、特に漫画とかを原作にしてると
人間離れしてて現実味がないから
実写版でキャスティングした時に
「え。それほどでも、ないけどね」
って、目減りするような感覚が、なきにしもあらず。
だから、こういう役を引き受けるのって、
演じる方も何かと大変じゃないかなあ・・なんて
いらぬ余計な心配までふとしてしまったりもするのと同時に 、
「え。それほどでも、ないけどね」なんていう
目減り感を感じてしまったときに
なんともいえない罪悪感をうっすら感じてしまって
なーーんか、微妙な心地悪さが自分の中に漂ってしまって
落ち着かないんだ。
けど、このドラマはそういうことがなかった。
おー!ほんとに美しいわー!!って。
わー、誰だろう、この女優さん?って。
そして、その絶世の美女はどうしようもないほど幸薄くて
愛人の「仁」を一途に愛する女性なんだけど
お世話になっているスーパー中学生のツネちゃんの指示に従い、
自身の身を守るためアホみたいなコスプレをバカ正直に一生懸命やっちゃう、
そんな間の抜けた天然キャラなんだけど、
すごく自然に演じられてたと思う。
この役を見て、私は奈々緒さんを知って、注目するようになった。
彼女の出演作品は、なんだかんだでよく見ていて、
なんだろうな、よくわかんないけど、
なーーんか、好き、って感じなんだ。
淡々とした声のトーンが個人的に好きみたい。
そういうところが、人によってはメリハリのない演技、として
感じられるのかも、しれないけど。
でも、そんな美しい「泉さん」を演じる奈々緒さんも、
このドラマでは破格級のコスプレを披露。。
うーん、こなきじじいの扮装で、股かっぴらいて、
「おぎゃーーー☆」
は、カナリ。 。捨てたよね(笑)
そんなわけで、かなり好みは分かれるドラマだとは思うけど
奈々緒さんのぶっ飛んだコスプレ(あっぱれ!)と
ド天然ボケの演技だけでも、一見の価値あり、として、
個人的にはオススメしたいです。
ツネちゃんの存在感
劇中に出てくる、超スーパー中学生の「ツネちゃん」。
いつも、「え?それ、コスプレ?」って言いたくなるような
真っ青のワンピースを着ていて、冷静沈着、武術にたけていて、
ド天然の絶世の美女「泉さん」を日夜守っている頼りになる少女。
この女優さんがまた、
「え!誰これ?なんかすごい存在感・・・」
と思ったら、草刈正雄さんのご息女の草刈麻有さん。
彼女もこのドラマで初めて知った。
ドラマの中でも、ツネちゃんのキャラクターは
登場人物たちみんなを支えている大黒柱のような存在で
かなり、イイカンジだ。
まあ、現実味はまっっったく、ナイけど(笑)
このツネちゃん、ツンデレだしいつもどこか暴力的だし、
正直、オッカナイ女の子、なんだけど、
中丸君演じる「啓介」に、ひそかに恋しちゃうんだよね。
でも素直に表現は出来なくて・・・。
そんな乙女なツネちゃんも、見どころのひとつ、かな。
深夜枠ならではの良さ
これ、ゴールデンだったら見たかなあ・・・
微妙だなあ・・・と、思うんだ。
深夜枠って、なんだろ、どっか気がゆるんだ状態で
なんとなーーく、見たいんだよね。
で、シュールな漫画が原作のドラマって、
深夜枠にはもってこい、な感じがするし
まさにこのドラマも、その典型、みたいな感じ。
ほんとにね、マンガ。
ゆるくて、アホで、トボけてて、
そんな個性派ぞろいのキャラクターたちが、
創られた枠の中で一生懸命動いてる。
その、「創られた感」が、イイんだな。
リアリティ、ゼロ。
だから、安心して、見れる。
日々の生活も終わり、あとは眠るだけ、という
深夜の憩いのひとときに。
ドラマ自体がドリーム、だからね。
途中見過ごしちゃっても、
なんとなく流れはつかめるよ、みたいな
ゆるさがイイね。
こういう、ハコニワ感のあるシュールなコメディドラマ、
たまーーーーに、見たくなるんだ。
そういえば最近、見てない気がするなあ。。。
日々のサプリ感覚で、またこんなドラマを見たいものです。
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