なぜハムスターなのか
「とっとこハム太郎」このアニメは子供向けであり、特に難しいテーマを表現しているわけでもないが、
今回、私はこの作品がハムスターを全面に押し出す理由についてあえて深く考察してみたいと思う。
なぜハムスターなのか
「とっとこハム太郎」に出てくるキャラは一部人間も出るがほとんどがハムスターである。
「なぜ、人間ではなくハムスターなのか。」
この問いに対する答えは色々考えられる。
「かわいいから」
「個性的だから」
「なんとなく」
だが、今回はあえて深く考察するのが目的なのでこれらの答えは無しである。
この問いに対する答えを考えるにあたって、ハムスターと人間の違いについて理解することが
大切であると思われる。
それを理解することでなぜ人間ではなくハムスターがメインに選ばれたのか見えてくるはずだ。
以下、ハムスターの人間と違う部分をいくつか挙げていく。
- 夜行性
- ペットとして飼われている
- 冬眠する
- 食べるもの
- 寿命が短い(2~5年程)
パッと思いついたのがこれらである。
この中の2番目「ペットとして飼われている」5番目「寿命が短い」について着目してみよう。
ハムスターは野良もいるが基本的に知られているのはペットとしてのハムスターであろう。
ペットとして飼われているということは自由がないということである。
ところがどっこい、この作品内のハムスターはケージを飛び出し自由に動き回っている。
外に行き、友達を作り、地下ハウスを作り、そして時には異空間にも行く。
人間のように、あるいは人間よりも活発に活動しているのだ。
これには寿命が短いというハムスターの悲しい特徴が影響しているのではないか。
長くてもせいぜい5年ほどしか生きられないハムスターは、少ない人生(ハム生?)を無駄にすることのないよう、毎日を活発に
過ごしていきたいはずである。
しかし、ペットとして飼われる現実のハムスターたちにはそんなことは夢のまた夢。
ケージの中で大人しく過ごしていくしかないのである。
そんなハムスターをフィクションの世界でだけでも自由にしてやりたい、そういう想いの末に生まれたのが
「とっとこハム太郎」という作品なのではないだろうか。
だから「とっとこハム太郎」では元気に遊びまわるハムスターがメインなのかもしれない。
…と述べてきたが、これはあくまで無理やり深く考察してみただけの話である。
子供向けアニメだし、こんなに深く考えて作られているとは思わないが、これを読んで
ハムちゃんズに対する気持ちが少しは変化したのではないだろうか。
あえて深く考察することでわかることもあるはずである。
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