当時の日本社会の問題 - 3年B組金八先生5の感想

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3年B組金八先生5

4.754.75
映像
3.50
脚本
4.00
キャスト
3.75
音楽
3.25
演出
4.50
感想数
2
観た人
2

当時の日本社会の問題

5.05.0
映像
3.5
脚本
4.0
キャスト
4.0
音楽
3.0
演出
5.0

金八先生第5シリーズです。当時の日本で問題にされていた、学級崩壊や校内暴力がテーマとされています。

健次郎とその取り巻き数人で、3年B組の担任である中野に暴力をふるう。それをクラス全体で隠す。代わりに3年B組に担任としてきた金八先生と生徒達との生活がはじまります。受験や思春期の中、中学3年生のなかには沢山の悩みがあります。子供たちだけでなく、親たちもその時代なりに変わって行くのです。個性豊かな生徒達と金八との交流。生徒達は次第に金八に心を開いていきます。暴力事件の主犯格である健次郎の家庭は、世間体ばかり気にする母親、家庭をかえりみない父親、ヒキコモリの兄という問題家庭でした。健次郎はそんな家庭の中ではいい子を演じて家庭のバランスをとっていた。クラスメイトの弱みを握り脅したり、それで仲間にしていたり。そんなことで外で家庭の鬱憤を晴らしていたのです。

学校の中に設けられた、老人のデイサービスセンターのなかの、元桜中教論である大西さんを怪我させたことにより、健次郎の今までしてきた行いがバレてしまいます。健次郎はクラスではぶかれて、家庭では母親を刺してしまったり。。。このシリーズはあまりにも激しいストーリー展開で、涙するものが多いはずです。現在も当時もありえる話です。ほんの少しのかけ違いで、心が軋みだして壊れてしまう。それを見事に表現された作品です。健次郎役の風間俊介さんの演技も素晴らしいです。当時、先輩ジャニーズの後ろでおどることがメインだった彼ですが、あそこまでの演技力があったことが驚きです。そして、金八の大きな愛にはいつも感動します。

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金八先生を胴上げしたかった!私は、小学校、中学校、そして高校でも、一人として心を開いて自分の全てをさらけ出せるような先生に出会わなかった。これは、夫に聞いても、息子や娘に聞いても同じように「そんな先生一人もいなかった」「好きな先生はいることはいたけど、大好きな先生はいなかった」と教えてくれた。「3年B組金八先生」のドラマが始まったとき、私は、小学生だった。きっと中学校に入ったら、こんなふうに、ツッパリも優等生も最後は「先生!ありがとう!!」と感涙にむせぶ出来事がたくさんあるんだろうなあと夢見ていたよ、子どもは産まないまでも。しかし、そんなドラマチックなことは一度もなく、お兄さん、お姉さんだった金八先生の生徒役が最終的には(再放送をみているためか)自分の子どもより年下になってしまった頃には、私の心の恩師はすっかり坂本金八先生ただ一人になってしまっていたのである。これは実に寂しい事実であるけ...この感想を読む

4.54.5
  • みまこんみまこん
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