漫画で初めて勉強になった、「半陰陽」のこと
女性として生まれ育ってきましたが、先天性の染色体異常による「半陰陽」の体質である筆者のエッセイ漫画です。身体の性別が男性、女性どちらでもない「中間」にあたり、希望で男性化か女性化を選べるそうです。ホルモンバランスの乱れにより、男性らしくなったり、女性らしくなったりを生活の中で繰り返します。そんな生活の大変さが想像できますが、漫画の中ではギャグとして4コマで描かれていて面白く読めます。しかし、知らなかったセクシャルマイノリティーについて、勉強できる漫画です。また、漫画の中で読者からの質問に答えたりと、勉強になります。自分が男性であるか女性であるかわからないことで、実際の生活でかなり悩んだり、苦労したことも多かったと思います。しかし、そんな悩みなども現実的に描かれていますが、ギャグが入っているので、すらすら読みやすくなっています。この漫画で初めて「半陰陽」の存在を知りました。実際、染色体検査を受けていないだけで、半陰陽である可能性がある人は、意外と身近にいるのかもしれません。現在の日本では、性同一性障害や同性愛など、ようやく理解されようとしていますが、外国に比べ、まだまだ固定概念や偏見の意見も多いと思います。漫画を通して、セクシャルマイノリティーへの理解が増えれば、と思います。
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