時代錯誤か
若者たちというドラマは昭和の人気ドラマの現代版ということで前評判は良かった気がします。しかしいざドラマが始まってみると、今の時代にはかなり無理のある設定というか暑苦しい印象でした。まず主人公の家族ですが、どこか”一つ屋根の下”を思い出させる設定でした。熱血的な長男なんて特に。両親のいない貧しい家庭、兄弟の絆、若者たちの葛藤などを描きたいということは明らかで、リベンジポルノなど時代にマッチした議題を持ってきているあたりや、人気キャストを揃えているところを見ると、若い世代の視聴率を狙っていたのだと思いますが、今時の若者たちはあんなに暑苦しくしらじらしい物語を求めてはいないと思います。毎回毎回、旭演じる妻夫木聡の号泣シーンを見せられ、愛情とは何か、道徳とはなにかを見せられ、もうお腹いっぱいという感じでした。キャストは皆演技力が高いところは良かったですが、ストーリー展開は予想のできる感じで面白みはなかったです。中年以上の世代にとっては、昭和の雰囲気が感じられ、どこか懐かしいような設定が心地良いのではないかと感じました。今時の兄弟たちは、ここまで全ての悩みや感情を共有し、干渉し合わないと思います。良く言えば、理想の家族愛ドラマという印象です。
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