生きるとは何かを問う
私の本棚にこの作品が並んでいるのを見た友人からはよく「大丈夫?」と首を傾げられたり「相談に乗るよ」などと心配されたりする。
確かにこの作品は自殺行為に失敗し生き残った者が自殺島と呼ばれる島に送り込まれるという一見ダークな作品だ。
しかし島での生活を通し人が「生きる」という最も根本的なテーマを取り上げた非常に前向きな作品である。
各キャラクターの過去から自殺に至る経緯まで細かく描写されており色々な例が出てくる為共感できる場面も多くの人に出てくると思うしそれを乗り越えていく者乗り越えていけずに自殺をしてしまう者など生々しく描かれている。
殺人シーンや性的な描写も多々あるので苦手な方は控えたほうがいいかもしれません…。
サバイバル生活のことも深く掘り下げてありナンプラーを作ったり塩水から塩を作る方法だったり水分補給が出来る植物など実際にサバイバル生活を体験した筆者にしか描けないものが多くこういった漫画は本当に少ないと思うので一つの資料としても楽しめる。(ここまで深く掘り下げているのは他にはさいとうたかをさんのサバイバルくらいしか思いつかない)
中でも主人公セイの弓矢による鹿狩りシーンは何度見ても迫力があり感動する。
普段あまり考えることのない「生きる」ということ。私はこの漫画から非常に多くのことを学びました。
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