生きるとは何かを問う - 自殺島の感想

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自殺島

4.004.00
画力
3.50
ストーリー
4.25
キャラクター
3.63
設定
3.63
演出
3.88
感想数
4
読んだ人
5

生きるとは何かを問う

4.04.0
画力
3.0
ストーリー
5.0
キャラクター
2.5
設定
4.0
演出
3.0

私の本棚にこの作品が並んでいるのを見た友人からはよく「大丈夫?」と首を傾げられたり「相談に乗るよ」などと心配されたりする。

確かにこの作品は自殺行為に失敗し生き残った者が自殺島と呼ばれる島に送り込まれるという一見ダークな作品だ。

しかし島での生活を通し人が「生きる」という最も根本的なテーマを取り上げた非常に前向きな作品である。

各キャラクターの過去から自殺に至る経緯まで細かく描写されており色々な例が出てくる為共感できる場面も多くの人に出てくると思うしそれを乗り越えていく者乗り越えていけずに自殺をしてしまう者など生々しく描かれている。

殺人シーンや性的な描写も多々あるので苦手な方は控えたほうがいいかもしれません…。

サバイバル生活のことも深く掘り下げてありナンプラーを作ったり塩水から塩を作る方法だったり水分補給が出来る植物など実際にサバイバル生活を体験した筆者にしか描けないものが多くこういった漫画は本当に少ないと思うので一つの資料としても楽しめる。(ここまで深く掘り下げているのは他にはさいとうたかをさんのサバイバルくらいしか思いつかない)

中でも主人公セイの弓矢による鹿狩りシーンは何度見ても迫力があり感動する。

普段あまり考えることのない「生きる」ということ。私はこの漫画から非常に多くのことを学びました。

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なぜ自殺未遂した人間が島での生活を始められたか自殺を図り失敗をした主人公・セイは、気づくと謎の島にいた。そこでは同じように自殺未遂を繰り返し、生きることをあきらめた若者が集められていた。この島で何が何だかわからない中、一部のメンバーは水や食料を探し歩き始める。なぜ死のうとした人間たちが、そのまま島で自殺を選ばなかったのか。中にはやはり飛び降りたり首を吊ったりする人間もいたが、主要メンバーたちは島での生活の中で笑い合い、互いを認め合いながら生活をしていく。今までの生活では自分以外のすべての人間が自分とは違うというコンプレックスを抱えていた主人公たちは、自分が国や世界、生きることに受け入れられていないと感じていたことで自殺の道を選んだ。しかし島での生活では、「自殺未遂」という共通点が仲間を生み、共感を得られたことで生きることにつながった。私たちは普段生きていることを自覚することはない。生き...この感想を読む

4.04.0
  • ちゅんきーちゅんきー
  • 315view
  • 2242文字
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