宇宙人の美人ギャグ姉妹！！ - ふうらい姉妹の感想

ふうらい姉妹は４コマ形式のギャグ漫画。山本れい子（姉）・しおりは美人な姉妹だが、阿呆と馬鹿が突き抜けてもはや宇宙人。言っていることが分かる時と分からない時があるギャグ漫画で、どことなく昭和の匂いがする。

なぜ両親がいないのか、なぜ姉はニートで、妹は小学生なのに生活費があるのか。

漫画の中では、母が残してくれた生活費が尽きたからバイトしようという描写もあるが、どうみてもそれではやっていけない。服もオシャレでいつも違うし、料理だって美味しそう。

感情の赴くままに生きているからの余裕なのか、なんなのか分からないが、どうしても貧乏ではなく優雅に見える。

では、なぜ設定がカスカスで雰囲気昭和の良くわからない漫画の続刊を購入したのかと言われれば、

この漫画の最大の特徴、突っ込みがほとんどなかったこと。

子供だって馬鹿にするような行動をする姉を、常識がある時とない時がある妹が突っ込むこともなく、時には共に遊び、時にはそっと間違えを直す。奇天烈すぎて天井一つ飛び抜けて、人に笑われて馬鹿にされている姉を尊敬し、敬愛し、支えている妹、そうしてその妹のすべてを愛している姉、二人の関係性が全巻、購入に至ったのだと思う。

古びた衣装箪笥と壁の隙間から、古びた封筒の中に入った、くしゃくしゃの１０００円札を見つけた気持ちにさせられる

新しいジャンルのギャグ漫画。