OLの恋愛物語。おすすめ！ - 東京アリスの感想

主人公は平凡なOLの有栖川ふう。30歳手前。

同じ会社に勤める奥薗慎二（奥薗さん）と時間をかけて両思いになる恋愛物語。

ふうには理央、さゆり、みずほという三人の親友がいる。中学からの付き合いでそれぞれ個性が強い。

ふうはジブリが好きで特にナウシカが好き。オタクな一面があり、お買い物が大好き。恋愛慣れしていない。

理央はクールな女医で、実は男の人に恋愛感情は持てず、ふうが好き。叶わないと分かっているし、すうを見守っている。

さゆりはお金持ちで恵まれた人生を送っているが、好きでもない東大出身者と結婚を控えていた。結婚するまではフリーの為思う存分フリーを楽しんでいる。

みずほは漫画家志望。当人自身もお金は無いが好きになる男の人もお金のない人ばかり。男性から求められたい気持ちが強い。男を見る目が無い。

簡単に言うと、ふうも奥薗さんもなかなか奥手な為時間をかけて両思いになり最後は結婚するというわけだが、読んでいてもどかしくなるシーンが多々あり、次がどうなるのか気になってしまうストーリーだった。

ふうは話の流れでさゆりに奥薗さんを男性として紹介してしまい、奥薗さんはふうに何の気もないと勘違いしてしまう。ふうは紹介したことを後悔するが、奥薗さんは勘違いしたままさゆりと付き合ってしまう。しかし、さゆりは奥薗さんが本当はふうが大好きだということを察し、奥薗さんとふうが上手くいくように恋愛を応援するようになる。

登場人物はみんなトゲが無い。

ふう以外の親友三人の恋愛模様も描かれているのだが、特にどこの恋愛にも当て馬的存在は出てこない。その為読んでいてヒヤヒヤすることはなく、それぞれ一生懸命日常を送っているので応援したくなる気持ちになる漫画だった。