暗殺教室は勉強になることや、気になることが多くて面白い。
「殺せんせーが発した暗殺に関する名言を、仕事や日常生活に置き換えて考えてみる」
暗殺教室の主人公殺せんせーは、一巻から実に多くの名言を残しています。
そのほとんどが暗殺に関する言葉ですが、あえてその数々の名言を「仕事」や「生活」に関する言葉として読んでみました。
すると殺せんせーの言葉は人生の役に立つことが分かりました。
例えば一学期の中間テストの時に言った「第二の刃を持たざる物は暗殺者の資格なし」という言葉の「暗殺者」を「仕事」に変えると、「第二の刃を持たざる者は仕事(を語る)資格なし」という言葉になります。
すなわちより良い仕事をするためには、一つのやり方にこだわらず広い目と広い心で状況を的確に判断する必要があると伝えていると考えられます。
他にも杉野友人が野球(暗殺)の才能がないと悩んだ際に、「才能の種類は一つじゃない。君の才能に合った暗殺を探して下さい」と殺せんせーは言っています。
この言葉も仕事に置き換えてみると、仕事を早くに片付けるためにも型にとらわれずに自分のやり方に合った方法で効率よく進めて行く事が大切だと分かります。
また一学期の期末テストで惨敗した赤羽業に対して放った「刃を研ぐのを怠った者は暗殺者じゃない、錆びた刃を自慢気に掲げたただのガキです」という言葉は、功績を上げるための努力をしなかった人は一人前の社会人とは言えないという意味になります。
さらに「人に笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう」という台詞も「暗殺」を「生活」にして考えた場合、後ろめたくなるような事はしないで、真面目に生きなくてはならないという教えになると思います。
このように殺せんせーから出た言葉は、生きて行く上で教訓となる言葉が多いのです。
だから読んでいて凄く勉強になります。
「赤羽業と潮田渚はどちらが精神的に強いのかを検討してみた」
メインキャラクターの赤羽業は喧嘩が強く、力も体力もかなりあります。
一方で第二の主人公とも言える潮田渚は力は弱いものの暗殺の才能があり、17巻で赤羽業と闘った時もその才能を活かして勝利しています。
このようにそれぞれ強い面を持っている二人ですが、精神的な強さはどちらの方が強いのでしょうか。
検討した結果、私は潮田渚の方が強いと結論付けました。
その理由は潮田渚の家庭環境にあります。
彼は男の子でありながら母親から女の子のようにして過ごす事を半ば強要されています。
髪が長いのも母の趣味ですし、女物の服を当てられたりもしていました。
このように虐待紛いのことをされたら、ぐれて凶暴的になっても可笑しくないと思うのです。
しかし潮田渚はクラスメートに優しいですし、中村莉桜が女装をさせてからかっても怒ったりしません。
精神的な強さがないと出来ない対応の仕方ではないでしょうか。
一方で赤羽業は他人である元担任に裏切られた事で、先生の存在を真っ向から否定しています。
潮田渚と同様に身を使って殺せんせーの暗殺を試みた時も、強さの証明と言うより存在を否定しての行動と見受けられました。
また警戒心から喧嘩っ早くなっているようですし、自分の方が遥かに学力や体力が上回っていると言うのに、潮田渚に劣等感を抱いていました。
このような事柄から赤羽業の方がナイーブだと推測できます。
ではなぜ、潮田渚には内面的な強さがあるのでしょうか。
私は母と二人暮らしの彼は、自分を守るために強くなる必要があったからではないかと考えています。
先生は他人故に嫌いでも裏切られても生活で困りはしません。
しかしずっと一緒にいる親から見捨てられたら、中学生は生きて行けません。
だから自分の居場所を確保するために、母親の言うことを聞いて生きる強さを身に付けたのではないでしょうか。
「倉橋陽菜乃のキステクランキングは何位か考えてみた」
15巻のオマケページにE組のキスの上手さのランキング(上位五名)が掲載されました。
一位が潮田渚、二位が矢田桃花、三位が赤羽業、四位が前原陽斗、五位が奥田愛美という順位でしたが、私はこのランキングを見てある疑問を抱きました。
それは、倉橋陽菜乃は何位にランクインしたのかと言うことです。
前原陽斗の元カノが登場した回で矢田桃花と共に接待交渉を担当していた倉橋陽菜乃は、イリーナ先生の色仕掛けの技術を個別で学んでいるのではないかと思ったのです。
また倉橋陽菜乃は兄弟と暮らしていて、男性に夢を見ていないと名簿の時間にも書かれていました。
裏を返せば男性が喜ぶポイントをある程度熟知していそうです。
またクワガタを捕まえようとした時の男子に対する接し方も、天然のように見えてやり手の雰囲気が出ていました。
これらの情報から見るに彼女はキスが上手で、ベスト5入りしてもいいと思ったのです。
そんな彼女がベスト5を逃したのは、もしかしたら漫画として面白味に欠けるから除外されたのかも知れません。
一位は実践して見せて、二位はイリーナ先生の色仕掛けの話を熱心に聞いています。
三位は何でも器用にこなしますし、四位は女癖が悪くて有名です。
当然キスも出来ると予想できます。
ここに倉橋陽菜乃が加わると、読み手の人間は「やっぱりな」と即納得してしまって、作者としても面白くないのではないでしょうか。
そこで彼女を外し真面目でおとなしい奥田愛美を五位に入れます。
奥田愛美が上位に入ると思う人はそうそう居ないでしょうから、「奥田が五位?」と意外性に驚く読者が続出します。
松井優征先生は、こうして話題に上るようにしたのではないかと思います。
では、倉橋陽菜乃は実際何位に入ったのでしょう。
奥田愛美をあえて倉橋陽菜乃より上にする必要があったとすれば彼女は六位、少なくとも十位以内には入っていると私は予想しています。
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