リングを受け継いだ一作
らせんはリングを受け継いだ一作でもあります。ストーリーも貞子を巡るものでリングと大まかなところは同じですが、細かなところで差別化を図れています。
差別化を図れている点として、貞子が主人公と密接に関わっており、リングよりも印象の強い存在があります。要所要所に表れ、この作品を見る上では欠かせない存在になっています。敵でありつつ、忠告人の面も見られ、リングとは一味違う貞子を楽しめます。しかし、貞子の怖さという点ではリングの方に軍配が上がる感じはします。また、貞子とは別に看守と4人の囚人という主人公に立ちはだかる存在が物語を盛り上げてくれます。彼らの存在が謎が謎を呼ぶ展開をしてくれていて、物語の面白さを底上げしてくれています。話の展開が分かりやすく、ストーリーを追いやすいのがこの作品のいい点ではあると思います。
最大の見所は主人公と妻、息子との家族の絆が丁寧に描かれている所にあると思います。リングでも家族の絆について丁寧に描かれていましたが、らせんはその要素が強いと視聴していく中で感じました。怖さ重視で行くならリングではありますが、家族の絆を描く面や話の展開の分かりやすさという点ではらせんが勝るというのが作品を通して感じたところです。
総評として、この作品はリングを見ることで貞子とはどういう存在かなどを知ることで物語をより理解しやすいという面もあるので、リングを先に見た上でらせんを視聴するとより面白く感じます。
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