かわいい子フクロウ、怒る
子フクロウのフクちゃんは今日も、使命感に燃えて森のパトロール。 表情こそきりっとしてますが、実態は小さくてふわふわ、まるい目の子フクロウ。 出会う大人の動物達にかわいいかわいい言われまくってマジギレ。 彼の中では、かわいい=赤ちゃん で、でも自分はそこから一歩成長しようとしていて、でかくて怖いものなし・鋭い目のかっこいい存在でありたい。 かわいいなんて言われたくない。 そこに、ママがやって来て、フクちゃんの望んでた言われ方を叶えてくれます。 フクちゃんは、そこでやっと、あることに気づくのです。 …フクちゃん…。もーあんた可愛いよ…。 自分がどうなりたいか、どうありたいか。お話の中でいろいろ出てきますが、全部ホントなのはホントなんだろうな。 全部が本心で、自分でもわけわかんないけど、でも…って感じなんだろうと思います。 大人だってうまく表現できないことは多いのに、子供になんてもっと語り尽くせないだろうな、この自分の心っていうもののちょっとした複雑さは。 ほんとはまだまだ小さいけど、小さい子扱いしないで! でも小さくない子扱いしないで! …いやーめんどくさい可愛い。(笑) 自分含めて、イヤイヤ期のお子さんを持つお母さんにオススメしたい絵本です。
- あなたも感想を書いてみませんか?
- レビューンは、作品についての理解を深めることをコンセプトとしたレビューサイトです。
コンテンツをもっと楽しむための考察レビューを書けるレビュアーを大歓迎しています。 - 会員登録して感想を書く(無料)