ステルス交境曲のあらすじ・作品解説
ステルス交境曲は、原作を成田良悟、漫画を天野洋一が担当した漫画作品である。週刊少年ジャンプにて2014年13号から連載を開始、30号掲載以降、少年ジャンプ+に移籍し完結、単行本として全3巻を刊行した。 原作者は小説家であり、多数の登場人物が不死の酒を巡る姿を描いた「バッカーノ」などの作品があり、漫画担当者には高校野球部の幽霊部員・琴吹太郎が妥協しない真面目な野球部員・鷹見与作の幽霊に甲子園に連れて行けと要求される「OVER TIME」などがある。 今作品の舞台は神防町。かつてドラゴン族が支配していた街は、解放されて以降、魔術とバイオテクノロジーのエルフ族、建築学のドワーフ、蒸気工学のゴブリンたちが居住している。 虹神アリスは透明人間・藪雨トロマが属する警備会社を訪れる。面談の最中にトラブルが発生するも警備担当のエメスが手際よく処理する。アリスの命を狙うのは要塞犬舎・雪宮コルトで、その雇い主は「魂喰い(ソウルピッカー)」と呼ばれる吸血鬼であると判明。高い護衛料を心配する藪雨に、アリスはナイフで自分の手を貫き出血した血が金に変わる能力を見せ、ソウルピッカーへの復讐が終わるまでの護衛を依頼した。
ステルス交境曲の評価
ステルス交境曲の感想
ラノベ作家の悪しき点が存分に出てしまったマンガ
マンガ畑以外からのマンガ業界への参入最近は芸人や声優などといったマンガ畑ではない人たちがマンガ業界に参入してくることが多くなったが、その中でも参入が目覚ましいのがライトノベル作家だろう。自身のライトノベル作品のコミカライズを足掛かりに、最近では、直接マンガの原作を始める人も非常に多い。しかし個人的には、この流れにはあまり肯定的ではない。その理由としては、マンガとその他の物語、例えばライトノベルの作り方は大きく違い、ライトノベル作家を始めとするマンガ畑以外の人がマンガを描いても面白い作品にはなりにくいと考えているからである。ただ、そう私個人が主張したところで、具体的な例が無ければ賛同することは難しいだろうし、理解を得られることも出来ないだろう。そこで、ライトノベル作家がマンガ原作を描くのがなぜダメなのかを説明できるライトノベル作家原作の失敗作品『ステルス交境曲』を用いて、自説の合理的な理...この感想を読む