才能はさ、商品じゃねえんだ。ナマの人間の、体の中に詰まっているんだ。そいつが見てきたものだ。感じてきたものだ。つまり、そいつ自身そのものなんだよ。だから才能も人間として扱うのが当然だろ。
黒川
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黒川
黒川がリストラ面接を受け、「なぜもっと効率よく堅実な方法でミュージシャンのプロデュースをしないのか」と問い詰められたときに答えた台詞です。 黒川はライバルの石井とは対照的に、ミュージシャンを利益を上げるための道具として扱うことはしませんでした。売れるかどうかわからなくても、一人一人大事に世話を焼いていたのです。この台詞には、黒川の若手ミュージシャンに対する愛情が詰まっていて感動しました。