耳なし芳一・雪女の感想一覧
小泉 八雲による小説「耳なし芳一・雪女」についての感想が4件掲載中です。実際に小説を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
うっかりミスがあってはいけない・・・
耳なし芳一は、小さい頃からよく読んでもらっていました。 怖いというよりかは、もちろん怖いんでけど、なぜ耳にお経を書き忘れたのか!そこが私的には悔しくて仕方なかった気持ちだったということを覚えています(笑) 耳をちぎられるだけで良かったのか、でも、自分がやられたことを想像したらそれだけで気絶できますよね。たかが耳、されど耳ですよ~。 昔の怖い話って、ハッピーエンドで終わらずにどこか人間の落ち度で結局痛い目に合う話が多い気がします。 それが、逆に現実的でいろいろ想像して考えさせられるのです。 子どものときに、布団の中でドキドキワクワクしながら聴く怖いお話は、最高の楽しみでしたね。 良い思い出です。 日本のお話は、どこか怖く切なく自分の子どもにも読み聞かせしてあげたいなって思います。
しばらく眠れなかった覚えがあります。
とても有名な怪談をあつめた子供向けの本です。子供のころから怖がりな癖に、怖い話が大好きな私、読まないわけにはいかないですよね。すっごく怖くて夜、眠れなくなりました。特に耳なし芳一は私には本当に怖くて、しばらく耳を隠して寝るという日々が続きました。大人になった今読み返しても、やっぱり耳だけは隠してしまいます。当時は源平の話は全く知らなかったので、ただの怖い話、自分にも来たらどうしよう、と震えていましたが、歴史も勉強してバックグラウンドも踏まえて読んでみると、耳を切られることより、平家の怨霊が現れることの方が怖いです・・。子供向けのお話なのでそういうお話のとっかかりとして読むにはわかりやすくていいかもしれません。でも、怖がりな子にはしばらくトラウマとなってしまうかもしれないです。
ちょっとしたトラウマ
小泉八雲の「怪談」は日本の古い伝説などを、妻から聞いた小泉八雲が文学作品としてまとめたものです。特に小学生のとき初めて読んで、とても怖かった「耳無し芳一」はマンガやアニメにも取り上げられたり、題材に使われたりするとても有名な作品です。小泉八雲は元々イギリス国籍の人で、世界のあちこちを訪れ、日本国籍に帰化ました。彼がまとめた日本の怪談と言うのは、どこの国の人が読んでも怖かったり不思議だったりするのかなと思います。それにしても子供の頃読んだときは本当に怖くて、夜眠れなかったほどでしたが、改めて読み直すとそうでもなかったです。年をとるってこういうことなんだなとしみじみ思いました。
読みやすいです。
子供向けの本なので、とっかかりとしてはとても良いと思います。源平の物語を語る琵琶法師の芳一が、ある日、平家の亡霊にとりつかれてしまいます。芳一を守るために和尚さんが芳一の体にお経を書くのですが、耳だけ書き忘れてしまいます。亡霊が来た時には、芳一の耳だけが見えていて、耳だけをもって行かれるという有名な怪談話。この耳なし芳一を初めとして、雪女、のっぺらぼう、ろくろ首などのお話が収録されています。子供さんに、昔話として読んでもらうにはちょうど読みやすくて良いかなと思いますが、もっと本格的に怖い怪談話を読みたいという方や、大人にはちょっと退屈かもしれません。