明日の王様のあらすじ・作品解説
「明日の王様」は、集英社の「YOUNGYOU」で連載されていた谷地恵美子の連載作品である。単行本は全10巻出版され、文庫本としても全６巻発売されている。 ストーリーは、地味な大学生の主人公、小竹谷有が偶然手にした演劇のチケットから始まる。初めて演劇を目にした有は大きな衝撃を受け、女優になることを目指す。しかし、自分には全くその才能がないことに気づき、演劇の世界を諦めようとするが、小劇団の脚本家により脚本家としての才能があることを見出される。脚本家として試行錯誤しながら成長していく有と、小劇団からスターダムにのし上がっていくイケメン俳優の櫟十也、人間国宝を祖父にもつ歌舞伎役者の七代澤村藤之介や個性豊かな登場人物達により、演劇の世界が魅力的に描き出されている。主人公の成長物語としても楽しめるが、作者はイケメンを描くことに定評がある谷地恵美子であり、恋愛の機微も繊細にまたコミカルに描いており、男女ともに楽しめる少女マンガである。
