係長 島耕作のあらすじ・作品解説
係長 島耕作は1992年から2002年の期間、講談社の青年誌、モーニングで連載されていた弘兼憲史の漫画作品である。この作品は一連の大人気長寿漫画である島耕作シリーズの中でも、1980年代後半の日本経済安定成長期が物語の背景になり、バブル景気から1990年代初頭の失われた20年前夜などの、日本経済の動きや大企業の派閥、そして競争などの話題を随所に盛り込んである。 この作品では一連の島耕作シリーズの主人公である、島耕作が商社の遣り手ビジネスマンになる前の、まだまだ気の小さい自分の身を守ることが精一杯な、平凡なサラリーマン時代のエピソードが中心となり話が進行していく。 この島耕作が係長として働く企業は、作者の弘兼憲史が以前働いていた、松下電器がモデルである。そして漫画にも実際のこの松下電器で行われた経営が反映されている。 この作品は1991年に第十五回講談社漫画賞で一般部門を受賞したことでも知られている。