多重人格探偵サイコの評価
多重人格探偵サイコについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が2件掲載中です。
各項目の評価分布
多重人格探偵サイコの感想
社会に抗い続けて完結した傑作
相当の批判があった月刊少年エース(角川書店)で連載していた当初から、かなりの批判があった。「社会に影響云々」やら「子どもの教育に云々」と言われていた作品で、殺人事件などが起こると「昨今の漫画が原因」などと言われていた。その代表的な“悪い指定図書”(有害図書)にされていたのが、この多重人格探偵サイコだ。猟奇的な殺人事件が行われる、テロが起こる、主人公が多重人格ということで、あらゆる問題を詰め込んだ内容だった。サブカルと言えばこの人、大塚英志先生が原作で、MADARA時代からのコンビでもある田島昭宇先生が作画だ。なんといっても。田島昭宇先生のかっこよくてスタイリッシュな絵柄でファンを捉えつつ、やばい事件が次々起こる、というのは、読解力のない読者にすれば「殺人がかっこよく見える」という問題を抱えていた。ありがたいことに?現実に模倣犯は出現しなかったが、通り魔殺人犯が「多重人格探偵サイコに憧れてやっ...この感想を読む