孤独の森の評価
孤独の森についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
孤独の森の感想
大崎さんの書く冒険もの
北海道の森の奥地に立つ養護施設。世間から隔離され、独自のルールや監視下の下で生活している12歳の主人公。病気の父に会いに行くために脱走し、その途中で森の隠された秘密がどんどん明らかになっていく。仲間と力を合わせて立ち向かっていくファンタジー。『聖の青春』で大崎さんのファンになった。ノンフィクションをこんなに魅力的に書く事ができるなんて、と感動したのが最初だ。フィクションを書くようになって「意外とグロい描写をするんだな・・・」と衝撃を受けたが、全体に透明感のある作品が好きだ。この物語は青少年向けのファンタジーかと思ったが、そうでもない。「死とは」「独裁思考とは」などが面白い視点から考察できる。