空手バカ一代のあらすじ・作品解説
空手バカ一代は、原作・梶原一騎、作画・つのだじろう、影丸穣也の1971年から1977年まで週刊少年マガジンで連載された漫画で、単行本としては全29巻が刊行されている。 極真空手の創設者として知られる大山倍達の半生を描いた伝記的作品で、日本の伝統的な空手に異を唱え、寸止めではなくより実践的なフルコンタクト空手を提唱する大山の姿を追った作品となっている。二部構成になっており、第一部は大山が世界各地の強豪と戦う様子を描き、極真会館を設立した第二部からはストーリーの軸が大山から当時の高弟である大山茂や芦原英幸などへとシフトしていく。 後の国際空手道連盟極真会館館長の松井章圭や極真会館増田道場の師範である増田章などは本作の影響で空手を始めたことで知られている。 1973年10月から1974年9月にかけてテレビ朝日系列にてアニメ版全47話が放映された。 1977年には千葉真一が大山を演じた劇場版が公開された。
空手バカ一代の評価
空手バカ一代の感想
新弟子登場、剣道家との死闘
冒頭で降り注いだ雨で完全に復活した「芦原」に対し、彼のゲリラ戦法で参った各流派の空手家達の解散は、より「芦原」の心に灯をともした結果になる。案の定、再び道場破りを始めた「芦原」の前に、鋭い蹴りを放つ「二宮」の登場や、他の新弟子達の登場は嬉しかったが、魚の市場で行う「空手稽古」や、「芦原」の新たな住処での合宿は「芦原」と弟子たちののどかな風景は微笑ましかった。が、以前に「芦原」が追い詰めた各流派の空手家達が再び集まり、弟子たちを血祭りにあげ、それに激怒した「芦原」に「剣道家」を放ったのは呆然とした。しかし、仕込み杖を持つ「剣道家」に対し、「大山倍達」に教わった「流水」の動きで圧倒し、勝利した場面には震えた。