震える牛の評価
震える牛についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
震える牛の感想
安さの裏にはそれなりの理由が有ることを思い出させてくれる作品
不況の影響もあり少しでも安いものを買おうとする我々消費者に対して、もう少し考えて買ったほうが良いと教えてくれる作品です。確かに世の中にはこんな値段で儲けが出るのか疑ってしまうような安い商品があります。それでも売られている以上儲けが出るようになっているに決まっていて、この小説の様に驚くべき方法によるのかもしれません。作品中でどの街でも同じような店が出店して街の景色が一緒になっているというような描写を見て、私も同じ事を感じました。確かにどこの街の主要街道にもユニクロやツタヤなどが必ずあり、便利ではあるけれど個性が無くなっているように感じます。この作品は現在の日本の抱える問題点を明らかにしてくれるものかもしれません。