人生、ここにあり!の評価
人生、ここにあり!の感想
イタリアの精神病患者事情
イタリア人と精神病があまり結びつかない気がするのはそこに住まない人間の勝手な思い込みに間違いありません。しかしやはりどこの国にでも精神病を患った人はいて、その治療や社会復帰は国や行政も含めた社会が考えなくてはいけない課題です。イタリアと言う国はバザーリア法で精神病院を廃止していますが、それによって行き場のない患者が生まれるのも事実です。そう言った患者に仕事を与え、社会復帰させることは、間違いではないかもしれませんが、決して簡単なことでもないのです。この映画は明るく、でも真面目に、行き場のない精神病患者について描いています。精神病院、精神病患者を扱う映画は、大抵自殺者が出てきます。これも例外ではなく。