アカルイミライの評価
アカルイミライについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
アカルイミライの感想
若者が本気で社会を揺さぶろうとする革命の映画です。
私は黒沢清フォロワーです。ずっと黒沢清監督が日本で一番面白い映画を撮る監督だと思っています。そういったひいき目もあるかもしれませんが、今作も面白かった。フィクションであっても夢物語ではない。画面に現実の原理といったものが反映されている。だから見ていて作品にのめり込むことができる。そして黒沢作品に登場する人物は、どこかアウトサイダーというか、またはアノミー状態の人物ばかりであります(または状況がアノミー状態)。この作品にもそういった2人の若者(浅野忠信、オダギリジョー)が出てきます。若者ならば、社会に対して何も自由にならない、だからどうにか揺さぶりたい、ぶち壊したいと一度くらいは思うことがあるのではないでしょうか?それでもやがて社会に出れば、自己を社会に適応させて折り合って生きていくのが常です。しかしこの二人の若者は本気で社会を揺さぶろうとします。毒クラゲを増殖し川に流すなんてことは、本当...この感想を読む