忍者武芸帳の評価
忍者武芸帳についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
忍者武芸帳の感想
残酷さと美しさ、光と影、争いと平和、人間の明暗を描く異色作
白土三平の絵にそのまま声がついている!?本作は1967年公開されているので、まさに半世紀前の作品だ。白土三平原作の劇画を切り取り、そのまま画像化して声を付けるという作風で、さすがに作今のCGアニメに慣れた人には絵が動かない、というのは退屈かもしれない。言ってしまえば紙芝居みたいなものだからだ。しかし、もともとの絵に魅力があるので、思うほどの違和感はない。いや、ある意味、マンガ原作をアニメ化した時の微妙なキャラの違いなどが無いと考えれば、白土ファンならずとも下手に動画アニメにされるよりいいかもしれない。なんたって50年も前の作品なのだから、画像レベルなんて言うだけ野暮だ。それ以上の魅力が本作には確かにある。では具体的にその良さを語っていこう。 キャラの魅力が多彩本作はキャラの魅力と支配階級の打倒というテーマが上手く混合した傑出した作品と言える。この項ではまずキャラクターについて語ろう。正...この感想を読む