社長 島耕作のあらすじ・作品解説
社長 島耕作は島耕作シリーズの常務編に続くシリーズ6作目の作品である。 前作の専務 島耕作の終盤に五洋電機との経営統合によって、社長に就任する事となった初芝電器産業に勤める主人公の島耕作の奮闘が描かれている。 島耕作シリーズでは、その当時の時代背景を作品に反映させることが多く、今作でも実際に行われた家電業界の再編や新ブランドの立ち上げなどが反映されているうえ、中国で実際に起きた尖閣諸島問題に端を発する反日暴動なども物語に実際に使われている。 さらに、会社組織のドロドロとした派閥争いは今シリーズでも引き続き続いており、今作では経営統合を行った相手先の五洋電機側の取締役、宇津賀率いる派閥との争いが行われる。 また、シリーズの見どころともなっている島耕作の女性関係は、今シリーズでは長年関係を続けていた大町久美子との結婚という形でつづられており、これまでとは違ったアプローチでの描写となっているのが特徴である。