ゼロセンの評価
ゼロセンについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に漫画を読んだレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
ゼロセンの感想
男らしい生き方について
昭和の戦争を経験した下士官が現代に蘇った。まず第一にこの設定がとてつもなく面白く、あらすじを想像しただけで興味を引く。戦争で散った若い男たちが今この現代に生きる若者達を見た時にどう思うのだろうかと、ふと考えさせられた。この作者の作品は常にシリアスな1本の筋の中に無数のギャグを詰め込む形で構成されているが、どの作品にも共通しているのは人間臭い主人公がいざというときにはとんでもない大活躍をして、読者にある種のカタルシスを感じさせるところだろう。いじめられっこは主人公が不良をぶちのめすシーンに溜飲を下げ、不良達は単なるギャグマンガとしてこれを消費するかもしれない。私自身はいじめられる側だったため、もしもこんな先生があの時いてくれたらなどと考えてしまう。その男の教育は現代の教育とは一線を画すものだった。その男が生徒たちに求めたものは学力ではなく、またクラスの和でもなく、常に「男」として恥ずかしく...この感想を読む