不条理な脱力系SF映画。それだけでは終わらない
旧ソビエト時代のカルト映画なぜ旧ソビエトのSFコメディ映画を日本で上映しようと思ったのか,映画配給会社のすごすぎるチョイスですが,脱力の演出と音楽,謎すぎる世界観がうけて大ヒット。上映当時は単館上映でほぼ毎日満席,パクったような飲料水のCMまで流れてた記憶があります。唐突な展開で異世界に飛ばされる,割とよくできたUFO映像,ボロボロな身の回りの生活品に高度な科学技術。ソビエトってこんな国だっけ。こんな笑える映画が作れる文化あったんだ!と再発見する驚き。でもこの映画は,ただの脱力系不条理映画では,なかった。SFとコメディーと風刺をまるめる面白さって,何かと何かの要素を組み合わせることで,新しいものが作られると言いますが,例えばハリーポッターはファンジーとミステリーがどちらも上手だったから面白かったと思うんですよ。キン・ザ・ザは,SFとコメディ,そこに風刺の要素まで入ってるんです。旧ソビエト時代の民族...この感想を読む
5.05.0
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