グローリーの評価
グローリーについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に映画を観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
グローリーの感想
戦場における悲壮な美
南北戦争を舞台にとって、黒人問題がテーマとなっています。黒人の扱いをめぐって南北戦争が勃発したのは有名な所ですが、実際に北軍には史上初の志願兵を中心とした黒人部隊が存在していたそうです。この辺りの核となるストーリーは実際の歴史に基づいているそうです。黒人部隊を率いる主人公は、理想的な所があり黒人を平等に扱うどころか、黒人側に立って行動し、差別をかくさない同僚や上官と衝突します。理想に基づいて行軍し、黒人兵と接する中で家族にあてた通信という形で悩みや苦しみが語られていきます。最終的に天王山となった戦いに参加することになりますが、ここで指揮官としては戦術的には褒められない行動をとり、それがラストにつながっていきます。しかし全編を通して流れるヒューマニズムや気高さは胸に迫り、最後の結末でさえどこか美に通じるものさえ感じられました。