インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの感想一覧
映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」についての感想が10件掲載中です。実際に映画を観たレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
ちょっと変わった吸血鬼
吸血鬼の映画としては、映像がきれいで物語も面白いほうだと思います。吸血鬼が語る、自分の人生?としては設定もよくできています。ブラッド・ピットがすごくいいです。吸血鬼としての自分を受け入れられずにもがき苦しむキャラクターを魅力的に表現していると思います。悩み苦しむ表情がいいですね。ちょっと残念なのはトムクルーズでしょうか。彼にはこの役が似合っているとは思えませんし、充分に表現できているとも思えません。どうせなら普段から悪役をやっている美形の俳優さんのほうがよかったのではないかと思います。そのほかのキャラクターを演じる俳優さんはうまくはまっていると思うだけに残念なポイントではあります。
美しいヴァンパイアの世界。
アン・ライス原作小説の「夜明けのヴァンパイア」を映像化した作品。誰もがイメージする美しくて残酷なヴァンパイアの世界を、時代を感じさせるクラシックな衣装とダークな舞台設定で見事に再現しています。トム・クルーズ、ブラッド・ピッド、キルスティン・ダンストと、キャスト陣も豪華。特に、今までのイメージを大きく変えたトム・クルーズ演じるレスタトの奔放で享楽的な性格と、真面目で人間らしさがぬけないブラッド・ピッド演じるルイとの対比が素晴らしかったです。物語はルイの視点から語られるので、レスタトは完全に悪役ですが、ぜひ彼の視点からの映像化作品も観てみたかったです。ヴァンパイアファンは必見の名作です!
美しいヴァンパイア
この映画のキャストって、今思うとすごく豪華ですよね~ 高校生の時に観に行って、ヴァンパイアってすげ~カッコいいなって思ったのを覚えています(笑) 内容は、ヴァンパイアになってしまった一人の男(ブラピ)と、ヴァンパイアにさせた男(トム)の、物語です。 ホラーともちょっと違うなと思いますが、なんだろう、悲劇っぽい感じもするし、ちょっとコメディ要素やサスペンス要素も入っているし、まあたくさん詰まってて面白いです。 結構、非情なシーンも多く、ヴァンパイア同士の戦いとか何か結構残酷です。 あと、少女が光をあびて砂になるところは、今でも妙に印象に残っていて、怖いし切ないな~って思ったものです。 最後は、トムも生きててド派手な登場するわけですが、まああまり何も考えず素直に男たちの美しさと、少女の美しさと、ヴァンパイアの宿命と残忍さを楽しんでほしいと思います。
当時最も旬の俳優揃い踏み
ニール・ジョーダン監督の映画は、映像と音楽がとても美しく、ヴァンパイア映画の雰囲気としてはとてもよかったと思います。そして惜しげもなく旬の若手(当時)俳優を使っていました。当時子役だった、クローディア役のキルスティン・ダンストは本当にお人形のようで、キレイすぎて人間味がなく、それでいて子供特有の残虐さもあり、本当に怖かったです。ただトム・クルーズとブラッド・ピットがヴァンパイア、うーーーん・・・あんまりイメージに合わない観てみたら変わるかなと思ったけど、やっぱり何か違う感が拭えません。キルスティン・ダンストに完全に食われちゃっていたと思います。
吸血鬼の話なので全体的に映像が暗い?
トム・クルーズ、ブラッド・ピット、クリスチャン・スレーターが共演した作品で話題になりました。この作品の前まではトム・クルーズというと「ちょっとマッチョ」といったイメージが強かったのですが、この作品のために痩せてヴァンパイアを演じていました。ブラッド・ピット演じるルイは妻と娘を失い打ちひしがれていた。それを見たトム演じるレスタトはルイを気に入りヴァンパイアにしてしまう。ヴァンパイアになったルイは人間の血を吸うことができず動物の血で生き延びていた時に少女クローディアと出会う。クローディアは両親を病気で失い1人だった。かわいそうに思ったルイはクローディアを抱きしめるが、その時に彼女の首元に噛みついてしまう。1人の少女をヴァンパイアにしてしまったという罪悪感、そして自分をヴァンパイアにしたレスタトへの思いが爆発してしまう。ヴァンパイアの姿、そして衣装はとても美しいです。ちょっと画面が暗いのが難...この感想を読む
トムとブラビですな
バンパイアなので、日に当たれば死んじゃいますというシーンや血を吸いますというシーンも勿論用意されています。が、しかし、やっぱり見所はトムとブラビの共演というところに尽きるんじゃないかな。5年前くらいにビデオ借りて見たのですが、ストーリーがあまり思い出せない。。というくらい、内容は(私にとっては)記憶に残らないものだった。ホラーという印象もあまりなくて、どちらかというとバンパイアの日常を(美しく?)綴ったもので、トムやブラビが好きな人なら見て欲しいと思うけど、それ以外は特に見所があるようには思えないです。ホラー性を求めて見るとガッカリするので、その点はご注意。
少女だったキルスティン・ダンストの演技が素晴らしい
レスタト役がどうしてもやりたくて、トム・クルーズは過酷な減量をしたそうです。確かに、それほどに魅力的な映画だと思います。何世紀にもわたり、姿を変えながら生きるヴァンパイア。中でも、まだ少女だったキルスティン・ダンストの演技が素晴らしいです。見た目は子供だけど、やがて精神だけは大人になり、永遠に大人の女性になれないことへの、不満を抱えたアンバランスな少女の役を、見事に演じきっています。と、そこまでなら普通の耽美なヴァンパイア映画なのですが、最後の最後であの展開。レスタトが蘇り、カーラジオをつけると、ラジオから現代のロックが爆音で流れてくるラストは、最高にシビれました。あのラストで一気にこの映画のとりこになってしまいました。
吸血鬼はセクシー
トム・クルーズとブラッド・ピットが吸血鬼を演じています。吸血鬼というと、顔は青白く、牙のある口、とステレオタイプな印象はありますが、のどにかみつき生き血を吸うというその行為はどこかエロティックで性的なイメージもつきまといます。インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアでは若くセクシートムとブラピ演じる吸血鬼が若い女性との情事のさなか血を吸うシーンがでてきますが、血を吸われる女性はどこか恍惚としているようにもみえ、不思議な感覚になります。先輩のトム・クルーズが後輩ブラッド・ピットに吸血鬼たるは何なのかをレクチャーしていく様子は恐ろしいというより面白かったです。
独特の吸血鬼映画
吸血鬼映画というとホラー系で、夜中に忍んできて美女の生き血を吸うといったパターンが想像されますが、本作は違います。むしろ吸血鬼と化した主人公がどうしてそうなったかまでをインタビューで語り、その中には苦しみと悩み、泣き言も含みます。永遠の生命を手に入れながらむしろそれが責め苦であるような現状を語るわけです。美形二人の俳優が一昔前の衣装で、エキゾチックなヨーロッパ情緒を醸し出しながら吸血鬼として生きていく有様を描きます。どちらかといえばハリウッド的なサスペンス、ホラーのエンターティメントではなく、ヨーロッパ的な感覚も潜んでいます。しかしながらラストに明るい感じで落ちるのは、やはりアメリカ映画と思いました。
ヴァンパイア映画で一番好きな作品です。
トム・クルーズ、ブラッド・ピットというスターがヴァンパイア役をやっておりとても美しい映像です。ブラッド・ピット演じるルイのインタビューから始まります。ヴァンパイア映画は多いですが、このような構成になっているものは珍しい。どうして彼がヴァンパイヤになったのか、その人生が語られます。元々は人間であったのに、永遠の命を与えられた彼の心情描写が上手く美しく描かれています。少女のヴァンパイアも出てきます。彼女もヴァンパイアになるのですが、それもまたストーリーに重要な役割を与えています。彼女も心は成長するのに、見た目が成長しない、そんな苦痛を持っています。何度観てもたまに見たくなる映画です。