アイデン＆ティティのあらすじ・作品解説
アイデン＆ティティは、１９９１年から１９９２年まで、青林堂の「ガロ」に連載された、みうらじゅんの、ロックバンドをテーマにした青春漫画である。作者によると、「悩める青年の前にボブ・ディランが現れ、思想というプレゼントをくれるロック版ドラえもん」というものである。 ロックバンド「ＳＰＥＥＤＷＡＹ」のギタリスト中島は、メジャーデビューし、そこそこのヒット曲もあり、女性ファンも増えるが、自分のやりたいことと現実とのギャップに悩む。そんな時、中島にしか見えない、ボブ・ディランに似た風貌のハーモニカ吹きが現れる。やがて、バンドブームが去り、中島は自分の道を模索していく。 ２００３年に宮藤官九郎の脚本、田口トモロヲの監督で映画化されている。主人公の中島は、ミュージシャンの峯田和伸が演じている。映画は後にＤＶＤとしても発売されている。単行本は、１９９２年に青林堂からコミック版が、１９９７年に角川文庫版が出ている。
