嘘喰いの感想一覧
漫画「嘘喰い」についての感想が4件掲載中です。実際に漫画を読んだレビュアーによる、独自の解釈や深い考察の加わった長文レビューを読んで、作品についての新たな発見や見解を見い出してみてはいかがでしょうか。なお、内容のネタバレや結末が含まれる感想もございますのでご注意ください。
決してありふれていない賭けマンガ
勝利に必要なのは賭けごとの強さだけではない賭け事勝負をする上で、勝つ為にはもちろん並外れた洞察力、一瞬の判断力、そして時には運も必要である。しかし、そこだけでは数ある他の賭けマンガと同じになってしまう。このマンガの特徴は、賭けに勝つだけではなく、自分の身は自分で守らなければ、勝ってもその場から立ち去る事が出来ない『暴力』の要素が盛り込まれている事だと考える。勝負中の身の保障は賭郎の立会人がしてくれるが、一度その場から離れると、誰も自分の身を守ってくれない為、身を守る術を持たないといけない点が、他のマンガにはない特徴。キャラクターの個性の強さ斑目獏を筆頭に、登場人物全員の個性がとても強いのも大きな魅力の一つ。主要人物の個性が強い事はよくあるが、賭郎の立会人それぞれに強烈な個性と、裏にある物語まできっちりと考え込まれている。登場人物それぞれに個性がある為、読む人によって好きな登場人物や、逆...この感想を読む
ギャンブル
「嘘喰い」は、暴力や狂気がうずまくギャンブルの世界を描いたまんがです。ギャンブルならではの駆け引き合戦などを描いているのですが、暴力も重要な要素のひとつになっているという漫画です。知恵や駆け引きだけで勝てばいいわけじゃなくて、そこへ導くため、覆されないための暴力が不可欠になってくるんですがくわしくは是非漫画で楽しんでください!!おそらく、こういう漫画か好きな方なら間違いなく楽しめると思います。大人の男性とかがおもしろいのかな。でも女性の私も楽しめました。でもいつも思うんですけど、ギャンブルの漫画ってギャンブルの漫画の絵!!って感じの絵ですよね。
あんた、嘘つきだね
日本が誇るギャンブル漫画といえば、真っ先に上がるのは「カイジ」でしょう。あとはメディアに露出している点で「ライアーゲーム」が次点にあがるかと思いますが、漫画誌に限って言えば、個人的に最高のギャンブル漫画といえばこの「嘘喰い」をぜひとも押したいところであります。主人公の斑目貘(通称”嘘喰い”)は、普段はおどけたチャラい身形をしているものの、知力、洞察力、観察力、人心掌握に異常に長けた生粋のギャンブラー。ふとしたきっかけで関係を持つことになる、一般人の梶を巻き込んで、とんでもないレベルのギャンブルを勝ち進んでいくというストーリー。1巻では、まだまだ嘘喰いの存在はベールに包まれて謎だらけではありますが、単純なギャンブルとは思えない異様な空気を感じられる良い出だしになってるかと思います。
號奪戦初登場巻
嘘喰いといえば高度なゲーム戦術と相手を引っ掛けるブラフや罠を駆使した頭脳戦と圧倒的な暴力と暴力のバトル戦の両面から展開し息する暇を与えない作品です。数々の欲に駆られた一筋も二筋もいかない個性的な相手と勝負していますが個人的に好きだったのがテロリストとの勝負をした炭鉱編です。中立公平であるはずの立会人まで巻き込んだハングマンは見ものです。そして何より好きなのがこの立会人が引き起こした立会人と立会人が直接戦う「號奪戦」今後、色々な場面で重要なシーンになってくる號奪戦の初登場シーンがこの巻で見られます。じっくり描かれた頭脳戦も面白いですが圧倒的迫力と勢いがある戦闘は是非見てほしいシーンです。