ユートのあらすじ・作品解説
ユートは、週刊少年ジャンプにて2005年11号から32号まで連載されたスピードスケートを題材にした漫画である。単行本は全3巻で、作画は河野慶先生、原作は、ほったゆみ先生が担当した。大まかなストーリーは、北海道から東京都に引っ越した主人公「瀬尾雄斗」は、小学生ながら、類稀なるスピードスケートの才能を有していた。しかし、東京には、北海道のようなスピードスケートの施設が無く、一度はスケートをあきらめる。だが、東京で知り合った吾川の誘いで、スピードスケートとは異なるがその才能を活かせる競技、ショートトラックスピードスケートに出会うのである。 このように物語りは、ジャンプらしいライバルとの激闘を主軸にしつつも、スポーツ少年の挫折と成長を描く典型的なスポーツ系漫画で、事実、序盤はかなり丁寧に主人公を取り巻く世界観を描いている。しかし、打ち切りが決定した時点から展開が急になり、最終回前後はかなり駆け足だった。ただ、駆け足だった展開は、単行本の大幅な書き足し(61ページ)で、ある程度補足されている。