極道めしのあらすじ・作品解説
極道めしは、土山しげる氏の著作により、2006年から2012年まで双葉社の漫画アクションに連載されていた、料理やグルメを題材とした漫画作品である。土山しげる氏はグルメ関連の題材を得意としており、この作品も料理やグルメがテーマとなっている。そして漫画に登場する人物の食やグルメ、そして料理を基軸に話が展開して行く。しかし、この漫画作品のユニークな点は、その登場人物がいずれも刑務所に服役している受刑者であり、彼らの目線により、料理や食に対する物語が語られていく所だろう。更にこれらの主要な登場人物が料理の勝負を行う際、実際の料理を行わないどころか、その食事を実際にしないのも、この漫画の展開する物語の大きな特徴と言えるだろう。 この漫画作品は、2011年の9月に実写版で映画化がされ、バラエティ番組でも取り上げられるなど、漫画という枠を超えてメデイアに登場するなどして、世間に様々な話題を提供した作品である。
極道めしの評価
極道めしの感想
囚人たちのグルメ漫画?
グルメ漫画の巨匠、土山しげる先生が描く一風変わったグルメ漫画です。この作品特定の主人公は存在せずに、そのエピソードごとに登場するキャラが変わります。「極道めし」というタイトルからして風変わりな印象を受けますが、それもそのはずでなんと刑務所に入れられている囚人たちの食に関するエピソードを描いた作品なのです。刑務所の生活と言えば自由な時間なんてほとんどなく、唯一の楽しみと言えばせいぜい食事くらいなもの。そんな彼らが思いついたのが、今までの食事のエピソードをお互いに言い合い、一番他人を唸らせた人間が参加者全員のその日の食事から好きな料理を一品だけ手にすることが出来るというもの。これがまた土山先生の描く本当に美味しそうな料理によって囚人たちだけでなく私自身もツバをごくりと飲んでしまうほど。食欲がない時でもこれを読むと食欲がわくこと間違いなしです。