龍時のあらすじ・作品解説
龍時は、野沢尚の小説を原作とし、漫画を戸田邦和が担当した漫画作品である。小説は文春文庫から発表されたが原作者の急逝で中断。漫画版はサッカー雑誌・ワールドサッカーキングで2005年3月から連載を開始、原作のシーズンを連載時のシーズンに直し、原作に基づく部分を第1部として、その後も連載を継続した。 今作品は、実在のチームやプレイヤーをモデルにしていることや試合中のリアルな描写などが評価され、小説が発表された当時「日本初の本格サッカー小説」と銘打たれた。 中学生だった龍時(リュウジ)は中学時代に活躍し、U-16日本代表候補として合宿に参加した。その実力を認められU-17スペインチームと対戦する日本代表選抜に選ばれるのだが、結果は散々に終わる。世界の壁の厚さを実感するリュウジだったが、試合を観戦していたスペインのプロサッカーチーム・アトランティコFC会長の目にとまり、下部組織にあたるシティオ・アトランティコへの誘いを受ける。さらなる飛躍を期すリュウジは単身スペインへ旅立ち、プロサッカー選手として成長していく。