GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の評価
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にアニメを観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の感想
理解する物語ではなく、流れに身を任せる物語
壮大な同人作品この作品が与えた「クリエーターへの影響」はもはや、語ることはない。しかし、映像や演出の話であり、ストーリーは原作を知らなくては理解できないだろう。冒頭で、企業のネットが星を被い 電子や光が駆け巡っても 国家や民族が消えてなくなるほど 情報化されていない近未来という説明があるが、そもそもこの日本の近未来の話ではない。パラレルワールドでの近未来であり、「擬体」、「電脳化」という概念も、それが生まれた経緯についても一切語られていない。舞台の街も日本や東南アジアをミックスさせたような架空の都市。原作ですら難解な描写も多いのだが、普通の映画ではそこを分かりやすく改変して映像化するのがセオリーである。しかし、この作品においては原作をベースに、さらに難解な方向へと観る者を誘導してゆく。冒頭の亡命の阻止に始まり、公安9課という存在そのもの、人形使いといったものまで、セリフの中にヒントを出しな...この感想を読む