バケツでごはんの評価
バケツでごはんについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際にアニメを観たレビュアーによる評価が1件掲載中です。
各項目の評価分布
バケツでごはんの感想
動物園が動物の職場である、という斬新なアイディア
短すぎた放映時間大人の事情でたったの20話で打ち切られてしまったこの作品は、残念ながら原作のおもしろさを伝え切れなかったという感じがしました。もともとストーリー展開のドキドキを味わうのではなく、絵から漂う雰囲気やセリフの間を想像して楽しむタイプの玖保キリコ作品のアニメ化は難しいのかもしれません。それでも上野原動物園を職場とした動物たちの社会、というコンセプトを柱として、大所帯で上下関係もあるペンギンはサラリーマンを思わせ、パンダには生まれながらにして貴族のような特殊階級を匂わせ、近所の猫の奥さんには専業主婦ならでは悩みやコンプレックスを背負わせ、種族や性別を超えた恋愛をしたり、それぞれの個性がぶつかりながらひしめき合っている人間社会とうまくオーバーラップさせるという面では成功していると思います。ただ原作で描かれている、家出から戻ったロンさんが今までの自分の考え方を改め、息子リーチのこと...この感想を読む